コンサートと国際化

昨夕は、貞洞の教会で、ヘンデル/メサイアのコンサートがありました。
オーケストラ、合唱、ソリストなど100人足らずですので、規模は普通ですが、プログラムによると、40カ国以上のメンバーで構成しています。

ソウルに住む40カ国以上のメンバーが、2ヶ月半の間、韓国の大学で教鞭をとるアメリカ人指導者のもと、ひとつになって、音楽を作りあげています。
聴衆の国籍も多彩です。

このメサイアを作曲したヘンデルもドイツで生まれで、イギリスに帰化しています。
ドイツのハノーファー選定侯の宮廷音楽家をしているときに、イギリスに渡って、ドイツに帰らずに、イギリスに滞在していました。
イギリスのアン王女が亡くなり、ヘンデルがドイツで仕えていたハノーファー選定侯が、ジョージ1世として、イギリス国王に迎えられ、宮廷で音楽活動を続けました。

このジョージ1世も子のジョージ2世もイギリス国王とハノーファー選定侯を兼ねていたので、両国を行ったり来たりしていたため、国王の代わりに政務を執る首相を置きました。
「君臨すれども統治せず」といわれる制度は、このジョージ1世、ジョージ2世のときに、端を発しています。

話を戻すと、昨日のコンサートは、アメリカ、カナダ、フランス、もちろん韓国などソウルに住む40カ国以上のメンバーで構成されています。

韓国は内需が小さく、貿易、特に輸出が国の経済を支えています。
自動車や造船、家電、携帯電話など、日本をはじめとする各国の技術を取り入れ、国内で生産•加工し、アジアや欧米に輸出しています。
外国の文化や外国人に対して寛容である以上に、積極的に取り入れています。

日本では、大企業は以前から海外に出ていますが、最近は、中小企業でもグローバル化などと言って、英語を学んだり、いろいろな国に視察に行ったりすることが流行っていますが、出て行くだけではなく、呼んで来て、一緒に何かをすると、その人が育った国や国民性に接することもできます。

自国を離れて海外で暮らす人々は、自分の国を客観的に見ているものです。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

この著者の最新の記事

関連記事

話題の記事

  1. 古宮など韓服を着る日本人観光客を目にするようになりました。 旅行者は無論、韓国生活の記念に韓服写真…
  2. 明洞の趙成珉(チョウ・ソンミン)メガネ・コンタクトが明洞創業23周年を記念して、コロナ克服特別割引セ…
  3. 暑い日が続く昨今、アイスコーヒーでリフレッシュしませんか。 コリア便利がご紹介するUCCコーヒ…
  4. 韓国語学習者の間で話題になっている新刊書の共同購入のご案内です。 韓国未発売の書籍の注文をKORE…
  5. 明洞の趙成珉メガネコンタクトで、KOREA Benri 読者の方にブルーライトカットレンズを…

カート

商品カテゴリー

ページ上部へ戻る