ハウスエージェンシーとアウトソーシング 

10月8日の続きです。
かつて、東北の地方にあるホテルのバンケットのPRを1年間、請負いました。
バンケットのなかでもブライダルに力を入れていました。

まず、過去のデータを見せてもらったところ、年間受注件数のかなりの部分を年3回のブライダルフェアで稼いでいることがわかりました。
1年12ヶ月のうち3ヶ月で受注を稼ぎ、他の9ヶ月はいろいろな広告等を出向していますが、ほとんど成果が出ていません。
そこで、フェアを年3回から年6回にする提案を行いました。

ブライダルフェアは、挙式会場や料理など、現物を見て具体的にイメージできます。
さらには、衣裳の試着点数も多く、引出物も、その場で見て注文が可能です。
利用者にとって、現物を手に取って選ぶことができるし、ホテルにとってもその場で契約にこぎつけることができるイベントです。

そうはいっても、ブライダルフェアは、ホテルのスタッフはもちろんのこと、衣裳や写真、引出物など取引先の協力で実施するイベントで、相応の労力を要します。
回数を増やすのは大変という意見もありましたが、追加する3回は規模を縮小し、ホテル内など最低限のスタッフでできる「プチフェア」としました。

結果はといえば、結婚が決まってから挙式までには数ヶ月あるのが普通で、結婚予定者は、この期間に複数の会場を見て回り式場を決めます。
年3回だと4ヶ月に1度。当該ホテルのフェアと重ならないケースもあり、イメージだけで訴求することになります。
それが2ヶ月に1度となれば、ほとんどの対象者をフェアに誘導し、具体的な訴求ができるようになります。

また、広告予算もこれらのブライダルフェアとプチブライダルフェアに集中させます。
結果は成功で、ハウスエージェンシーの契約も切れたあとも、この流れは暫く継続したようです。

ちなみに一番大変だったのは、12月のフェアで併催したファッションショー。
ほかは日常業務の延長線上にあったので、さほど難しくありませんでしたが、ファッションショーを担当したのは、このときがはじめてで最後まで苦労の連続でした。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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