三陸観光PR

かつて、三陸沿岸の観光PRの提案をしたことがあります。
岩手県釜石市は、第3セクターで観光遊覧船「はまゆり」を保有していました。

観光シーズンに遊覧船として運行する傍ら、釜石港の港湾整備に従事する作業員の送迎にも使われていましたが、オフシーズンは、朝晩の送迎だけ。
そこで、この観光遊覧船「はまゆり」をチャーターして行う座談会を実施しました。

観光客の多くは、「線」または「面」で観光地を訪れます。
一方、観光PRは、各自治体が独自に「点」で行っています。
近隣自治体が連携し、共同でPRすることが大切と考えていましたので、三陸沿岸の市町村の観光関係者を集めて、洋上座談会を提案しました。

港に停泊中の船を使ったイベントはよくありますが、航行中の船上でのイベントは、少なくとも東北でははじめての企画です。
沿岸の各市長が壇上に上がり、三陸を線で繋ぐ観光について意見を交わします。
客席では、各市町村の観光関係者が、市長たちの考えを聞き、質問をしたり、自分の考えを述べたりします。
そして、連携して行う観光PRを探ろうという座談会です。

釜石港を出港して宮古港まで約1時間半、洋上から三陸海岸を観光します。
宮古港で昼食をとったあと、釜石港に戻りますが、その間に座談会を行うという企画です。

当日は、風が吹いて海が荒かったのですが、航行に支障はないという船長の判断で決行しましたが、船酔いが続出。
万一に備え、船の動きに合わせて、国道に救援車両を走らせていたのですが、主催者の1人が船酔いでダウンし、大槌港に船を付けて、結局、2人のスタッフを上陸させました。

帰りには、某市長の代理で来ていた助役がダウンし、トイレに籠ったままでしたが、途中、イルカの群れが船と並走。また、海からの景色をはじめて見たという人が大半で、議論が活発になり、釜石湾内に着いても終わることなく、しばらく、湾内を廻っていました。
この手の企画としては成功の部類に入るでしょう。

この観光遊覧船「はまゆり」は、東日本大震災のときに、点検整備中のドックで津波に襲われて陸上に打ち上げられ、被災から2ヶ月後に解体されました。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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