色の話し;DIC

日本企業が広告を作成するとき、日本社から「ロゴカラーは000番」など、ロゴやブランドからーなど、3桁や4桁の番号で指定されることが多々あります。
そして、その番号を韓国の広告会社、看板屋、印刷会社などに伝えても、通用じません。
似たような色で良いでしょうと言われますが、指定カラーではなく、指定カラーで印刷したものなどを渡して、その渡した資料に近い色で製作します。

実は、この3桁の色はDICカラーといって、DIC(旧社名;大日本インキ製造)が出版しているカラーチャートのカラー番号で、日本では広告や印刷をはじめ、様々な業界で共通のカラーとなっていますが、韓国をはじめ、日本以外ではほとんど通用しません。

ロゴなど、指定カラーで作成したaiファイルがあれば、そのまま使うのが間違いありませんが、ないときは、使用目的に合わせてDICカラーを韓国でも通用する色番号におきかえて使用しています。

印刷はCMYKに置き換えますし、映像はRGBに置き換えます。
ウェブも、16進法に置き換えて使用します。

一見面倒なようですが、そもそも、テレビやPCなど、発光させて色を表現する媒体は、光の3原色で色を表現し、看板や印刷などは色材の3原色で色を表現する仕組みです。
PCは、いまは多くの色を表現できますが、当初は216色で、また、WindowsやMac、またブラウザによる違いもあるので、216色を指定して、色番号を付けて分類しています。

DICカラーは、1968年に第一版が発行され、第1巻から第3巻の600色を超える色見本のほか、日本、フランス、中国の伝統色もあります。

色を決めるときに、サンプルカラーを見ながら選ぶことができますし、複数の色の組み合わせも、カラーチップを見ながら選ぶことができるので、判りやすく、とても便利です。

出版されているDICカラーガイドは、アート紙に印刷しているので、テレビCMや新聞広告で使う際には、色が違ってみえることもあり不便でしたが、最近は、紙質や媒体に合わせた情報も確認することができるので、韓国などカラーガイドが流通してしない国でも使えるようになっています。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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