業界を知る

いろいろなことを知っているね、といわれることがあります。
広告の仕事を長くやっていると、いろいろな業種を担当することになり、自分で勉強することもありますが、スポンサーから教わることも多々あります。

岩手飯岡駅の近くに、美味しいけど、口うるさい親父がいる蕎麦屋さんがあります。
蕎麦が出来上がってから、客同士がおしゃべりをしていると、「黙って早く食べなさい」と怒るのです!
その蕎麦屋さんと広告の打ち合わせをしたときに、理由を教えてもらいました。

蕎麦はスピードが命。
穫ってから挽くまでの時間、挽いてから茹で上げるまでの時間、茹で上ってから食べるまでの時間。それらの時間が短いほど、美味しいという話です。
穫ってから挽くまでの時間は仕方がないが、挽いてから食べるまでの時間は店の努力次第。
茹で上ってから食べるまでの時間は客次第。
お金を払って食べてもらうのだから、少しでも美味しい状態で食べてほしい。
茹でたての美味しい蕎麦を食べて、食べ終わったあと、ゆっくりおしゃべりを楽しめばよい。
それが親父のポリシーでした。

不動産の広告を見ていると、「法面」という単語を見かけます。
切土や盛土により作られる人工的な斜面で「のりめん」と読みます。
不動産や建築に携わっている人は、法面または「のり」だけでも通用するほど、一般的ですが、業界人以外には通じない用語です。
これも不動産広告を担当していて覚えました。

広告プランナーは、業界人と同等、あるいはそれ以上の知識が必要になってくることもあります。
なかでも不動産は高額、かつ、唯一無二であり、広告に関する規制は、とても厳しい業界で、広告表現を間違えると、スポンサーが営業停止にもなりかねません。
当然、プランナーは十二分の知識が要求され、いつも、マニュアル片手にチェックしていました。
10年近く不動産の広告を担当したおかげか、宅地建物取引主任者の試験にも合格しました。
登録前に韓国に来たので、登録はしていませんが。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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