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業界の常識 その2
- 2012/12/9
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日本では、生命保険の効力は0時から0時ですが、損害保険は午後4時から午後4時となっています。
世界ではじめて誕生した保険は海上輸送保険です。
海上貨物は、船が無事に荷物を運ぶと利益をもたらしますが、遭難や海賊など、事故に合うと大きな損失となります。
1688年頃、エドワード・ロイドがロンドンのタワー・ストリートにロイズ・コーヒー・ハウスを開店しました。貿易商や船員などがたむろするようになり、ロイドは最新の海事ニュースを発行するサービスを行い繁盛しました。
そして、海上保険を扱う人たちも集まるようになり、取引の場となりました。
そのコーヒーハウスの閉店時間が午後4時で、損害保険は午後4時から午後4時までとなりました。
その後、火災保険、傷害保険、自動車保険など、さまざまな保険が誕生しましたが、いまでも、損害保険はマリン(海上保険)とノンマリン(海上保険以外)に分けられています。
ちなみに、航空保険はマリンに分類されています。
火災保険というと、火災だけが対象になると思っている人も多いのですが、火災保険は、火災以外にも落雷、破裂・爆発、風災、ひょう災、雪災も保険の対象です。
これらだけを保険にする保険もありますが、これらに加えて水災も対象としているのが一般的なようです。
水災で面白いのは、水漏れ事故。
水漏れが起きた部屋は対象外で、そのほかの部屋が対象とか。
地震については、生命保険は原則として保険の対象ですが、損害賠償では地震保険を除くと免責です。
自動車の運転中に地震でハンドルをとられて事故を起こした場合も免責だそうです。
これは、保険会社の都合などではなく、日本の商法に、損害保険では地震は免責になる定められています。
生命保険と損害保険では、死亡時の受取人も異なります。
生命保険では契約時に受取人を指定しますが、損害保険では法定相続人が原則です。