修能とノーベル賞
- 2015/11/15
- 韓国生活と文化
先週の木曜日は修能(大学修学能力試験)でした。
大学進学に向けた試験で、韓国では修能の得点次第で行ける大学はもちろん、将来まで決まるとも言われています。
学力不足はともかく、体調やケアレスミスなど失敗は許されない試験といいます。
朝鮮時代には’科挙’がありました。
法的には全ての良民が受験可能でしたが、実際には貴族層の両班ではないと難しかったといいます。
朝鮮後期には三代の間に科挙の及第者を出せなければ両班と認められなかったといい、その試験結果が本人はもとより、一族の明暗にも影響したわけです。
ところで、韓国にはノーベル賞受賞者がほとんどいないとよく話題になりますが、ノーベル賞は人々に役立つ発見や発明に与えられる賞で、受賞者は失敗を繰り返しながら成果を出した人々。
韓国でノーベル賞レベルの研究に従事する人たちは修能で良い成績を得た人といえます。
若いうちから失敗が許されない社会に育ち、そのチャンスを得た頭脳ほど、失敗を恐れてチャレンジしない一面もありそうです。
ちなみに韓国のノーベル賞は金大中元大統領のノーベル平和賞のみです。