スティックの話

スティックを選ぶポイントは、まず素材です。
アメリカのメーカーはヒッコリーとメイプル(楓)、日本のメーカーはヒッコリーとオーク(樫)のラインアップが充実していますが、ほかにレッドヒッコリー、バーチ(樺)、ビーチ(橅)などがあります。

ヒッコリーは日本にはないので日本語名はありません。

〔ヒッコリー〕
適度な重さと硬さでクセがなく、最もポピュラーで製品のバリエーションも一番多い素材です。
どの素材が良いかよくわからない人や特にこだわりがない人はヒッコリーが無難です。
〔オーク〕
重量があり、硬い素材で、質量が大きい分音量・音圧を得やすいのが特徴。
パワフルなサウンドを出したい、という場合はオークを使うと良いでしょう。
オーク材は、ジャパニーズオークなど日本メーカーが得意としています。
〔メイプル〕
軽くて柔らかい素材で、振りやすいため手数の多いプレイに適しています。
ジャズドラマーで好む人が多いようです。
耐久性はヒッコリーやオークより劣ります。
〔レッドヒッコリー〕
ヒッコリーは木の芯は硬くて赤みがかっていて、一般には周りの白木を使いますが、カナダの「LOS CABOS」ではこの芯を使ったレッドヒッコリーを使ったラインナップを揃えています。
通常の白木のヒッコリーに比べて重みがあります。
〔バーチ〕
Zildjianではバーチ製のスティックをラインナップに揃えています。
入手が用意な市販スティックのなかで最も重量があり、同じ太さの他の素材と比べて大きい音量を出しやすい特徴があります。
細めのグリップでも重みがあり、早いドラミングに適しています。
〔ビーチ(ホーンウッド)〕
バーチほどではありませんが、重みがあります。
ドイツの「ROHEMA」に、ビーチ材を使った「Hornwood」のラインナップがあります。
リバウンドを最小限に押さえた、きらびやかなシンバルサウンドが特徴です。

 

かつて、定番と呼ばれたスティックはLudwigの5A。
アメリカンヒッコリーの14.5mm径×405mm長のモデルです。
lw_5a
いま定番といわれているのはVIC FIRTHの5Aモデル。
アメリカンヒッコリーの14.4mm径×407mm長です。
vf_5a
Ludwigは1909年に創業した打楽器メーカーで、ティンパニやスネアに革命をもたらし、66年には鍵盤打楽器メーカーのThe Musser Marimba Companyを買収して、世界的な打楽器ブランドになりました。
Vic Firthは1952年、シャルル・ミュンシュが音楽監督を務めていたボストン交響楽団に入団したティンパニー奏者で2002年に退団。
レナード・バーンスタインやレオポルド・ストコフスキーなど著名な指揮者のもとでも演奏を披露しましたが、ボストン交響楽団といえば日本では1973年から2002年まで小澤征爾が音楽監督を務めていたことで知られています。
そのVic Firth氏が、1963年に自分用のスティックを作ったことをきっかけにVIC FIRTHブランドが誕生しました。
最初に作ったのはSD1とSD2の2種類でメイプル材を使ったの太いモデルです。
その後、多くのモデルを生み出し、スティック&マレットのトップブランドとなっています。
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kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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