震災と印刷用紙

昨年3.11の東日本大震災で、青森県八戸市の三菱製紙八戸工場と宮城県石巻市の日本製紙石巻工場が津波に襲われ、日本製紙岩沼工場など、いくつかの製紙工場も甚大な被害を受けました。

三菱製紙八戸工場も日本製紙石巻工場も基幹工場で、原料であるパルプの受入れや製品の出荷など、船の積み降ろしに便利なように海に面して造られていたため、津波の直撃を受けたのです。

三菱製紙八戸工場は回目から4mの高さにありましたが、襲った津波は高さ8m。
建物の1階部分は浸水してしまいました。
死者が出なかったのが不幸中の幸いでした。

震災で大きく被災した岩手の人間として、どのような復興の手伝いができるか、考えていましたが、八戸市長をはじめ、港湾関係者がソウルにいらっしゃったときに、八戸工場と八戸工場で生産されている印刷用紙について話を伺いました。

そして、三菱製紙八戸工場で生産されている印刷用紙を主体に、日本製紙も扱うことになりました。

震災の被害は、八戸よりも石巻の方が大きいのですが、そこは人間。
実際に生産に携わっている人と直接、話をしたのが、八戸工場だったのと、工場から提案を受けたニューVマットとか、パールコートとか、日本で印刷に携わっているときに使っていた用紙だったので、八戸が主になります。

もちろん、日本製紙の印刷用紙も使っていきたいと思います。
でも、カタログを見ると、使った記憶がない紙ばかりですが。

いずれも大企業で、地域経済にとって欠かすことが出来ない工場であり、少しでも震災復興の役に立ちたいと願ってのことです。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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