天ぷらとトンカツ

天ぷら
寿司や蕎麦と並ぶ代表的な日本料理ですが、16世紀にポルトガルから伝わったフリッターが直接の起源です。
素材に米粉の衣をつけて油で揚げる料理法は、奈良時代—平安時代には伝わっていましたが、いまと同じような小麦粉を使った「てんふら」が文献に見えるのは17世紀後半からで、てんぷらという名もポルトガル語で調理に関連するtemperarあるいは temperoが語源といわれています。

江戸時代の前期には、すでに現在と同様の調理法が確立されており、江戸の屋台の定番メニューとして庶民の間に広がりました。
18世紀半ばの描かれた絵巻には、江戸の三味として、蕎麦、寿司、天ぷらの屋台が描かれています。

江戸の庶民の軽食として定着した天ぷらですが、江戸時代末期には、料亭や店舗を構えた天ぷら専門店も現れ、日本全国に広がりました。
なかに入れる食材は種といい、小麦粉と卵で作った衣をつけて油で揚げます。
種には野菜や薩摩芋、レンコンなどの根菜、山菜、エビなどの魚介などがあります。

IMG_1260.jpg

とんかつ
欧米でも人気が高い日本食のひとつですが、フランス料理のコートレット(Cotelette)が起源です。
コートレットは、パン粉をつけた仔牛の肉を、少量の油で炒めたり、揚げたりする料理で、東京銀座のフランス料理店が、仔牛肉のかわりに豚肉を使った「ポークカツレツ」を提供しました。
日本では、仔牛肉より豚肉の方が、ポピュラーです。

大正時代になって、和食の店でもポークカツレツを大量の油で揚げたカツ丼やカツカレーが提供されるようになり、日本食として定着しました。

カツは、勝つに繋がることから、スポーツ選手や受験生の間で人気となっていますが、消化に時間がかかるので、食べる時間帯によっては逆効果ともなりかねません。

DSCN0506.jpg

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

この著者の最新の記事

関連記事

話題の記事

  1. 古宮など韓服を着る日本人観光客を目にするようになりました。 旅行者は無論、韓国生活の記念に韓服写真…
  2. 明洞の趙成珉(チョウ・ソンミン)メガネ・コンタクトが明洞創業23周年を記念して、コロナ克服特別割引セ…
  3. 暑い日が続く昨今、アイスコーヒーでリフレッシュしませんか。 コリア便利がご紹介するUCCコーヒ…
  4. 韓国語学習者の間で話題になっている新刊書の共同購入のご案内です。 韓国未発売の書籍の注文をKORE…
  5. 明洞の趙成珉メガネコンタクトで、KOREA Benri 読者の方にブルーライトカットレンズを…

カート

商品カテゴリー

ページ上部へ戻る