印刷発注の流れ2 紙を決める

印刷用紙は、ほとんどが菊全判か菊半裁判で、紙質によっては四六判もあります。
菊全判はA1判のサイズに余白を足した大きさで、菊半裁判はその半分であるA2判のサイズに余白を足したサイズです。

日本では、新聞の折込み広告がB3判基準ですので、B3判やB4判もありますが、新聞折込みが普及していない韓国では、商業印刷はA判が基本です。
四六判というのは、B1判に余白を足したサイズで、新聞にチラシを折込むときに、B3判を二つに折ると収まりが良いので、B4、B3判二つ折り、B2判2回折りなど、B判が基準になっています。

紙の大きさはA1判の2倍がA0判で、A1判を半分に切ったサイズがA2判、A2判の半分がA3判、その半分がA4判など、半分に切ることに数字が増えていきます。

菊全版 939×636mm
A1判 841×594mm
A2判 594×420mm
A3判 420×297mm
A4判 297×210mm
A5判 210×148mm
A6判 148×105mm〔日本の官製はがき(148×100mm)とほぼ同サイズ〕

以前も書きましたが、A判は国際規格であるISO規格も日本独自のJIS規格もサイズは同じですが、B判はISO規格とJIS規格ではサイズが異なります。

A4判やA5判など規格通りであれば問題ありませんが、規格外のサイズは、オリジナルである菊全判や菊半裁判から何枚取れるか、効率が良い「紙取り」も有るので、プロに相談すると良いです。

商業印刷で使う紙の紙質は、特別な場合を除いて、アート紙、コート紙、マット紙です。
大量に印刷するチラシに使う紙は軽コートともいいますが、これらアート紙、コート紙、マット紙、軽コート紙を総称して「塗工紙(とこうし)」といいます。

アート紙とコート紙は光沢紙で、アート紙は品質がよく写真がきれいですが割高です。
韓国ではアート紙、日本ではコート紙をよく使います。
韓国のアート紙は品質が良いのですが、コート紙は品質があまり良くありません。
光沢を抑えた非光沢紙は、日本ではマット紙といい、韓国ではスノー紙といいます。

紙の厚さは、目的や予算で使い分けます。
日本では1000枚当たりのkgで厚さを表記しますが、韓国では平米あたりのgで表記します。
紙の厚さは、サンプルがなければ、プロに相談すると良いです。
広告会社や印刷会社は、使用目的や仕様に応じて適切な厚さの用紙を提案します。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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