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露出の話し
- 2013/9/5
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カメラの露出の話しです。
カメラや写真の話しを書いてきましたが、シャッターとか絞りとかF値という語を何度か使っています。これらの機能について説明します。
カメラの基本的な仕組みはフィルムもデジタルも同じです。
カメラのシャッターボタンを押すと、シャッター幕が開いて、光(像)がフィルムに届きます。そのフィルムを現像すると像が現れます。
デジタルカメラも、シャッターボタンを押すと、シャッター幕が開いて、光(像)が撮像素子に届きます。撮像素子(CCDやCMOS)は、その光(像)を電気信号に置き換えます。フィルムの現像に相当する工程を撮像素子がやっています。
このレンズを通して入る光の調整が露出です。
明るい場所では、シャッターが開いている時間が短くても、また、光が入る量が少なくても写りますが、暗い場所ではシャッターが開いている時間を長くしたり、光が入る量を多くしたりしないと写りません。
シャッタースピードの調整
光(像)が入る量が一定の場合、明るければシャッター幕が開いている時間を短くし、暗ければシャッター幕が開いている時間を長くします。
実際の撮影では1秒を基準に、半分の1/2秒、さらに半分の1/4秒、また半分で調整します。1/15秒以下は近似値で表示しています。
1秒、1/2秒、1/4、1/8、1/16(≒1/15)、1/32(≒1/30)、1/64(≒1/60)、1/128(≒1/125)、1/256(≒1/250)、1/512(≒1/500)、1/1012(≒1/1000)…です。
※(数字)はカメラの表記
絞りの調整
シャッタースピード、つまり、シャッター幕が開いている時間が一定の場合、明るければ光(像)が入る面積を狭く、暗ければ光(像)が入る面積を広くします。
F値で表記し1を基準に、1の半分の√2(1.4142)、さらに半分の2、また半分で調整します。実際は近似値で表記します。
1.4142(≒1.4)、2、2.8284(≒2.8)、4、5.6568(≒5.6)、8、11.3136(≒11)、16、22.6272(≒22)、32です。
※(数字)はカメラの表記
そのレンズで一番F値が小さい値を開放F値といい、この開放F値が小さいほど明るいレンズで、店頭に並んでいる交換レンズはF1.4が最も明るく、F1.4よりも明るいレンズは高額で、取り寄せ品か受注生産品となっています。
なお、シャッタースピード1/125で絞りF値8と、シャッタースピード1/60で絞りF値11、シャッタースピード1/250で絞りF値5.6は同じ明るさになります。