カードのすすめ in 韓国 ── チェックカードからクレジットカードまで
韓国は徹底したカード社会だ。店舗を構えている店なら1,000ウォン以上の買い物は原則カード決済ができる。提携カードなら10〜30%引きも珍しくなく、所得控除もあるため、在韓日本人にとってもカードは1枚持っておきたい。チェックカードからクレジットカードまで、韓国のカード事情をまとめる。
チェックカードとは
韓国の銀行で口座を開設すると発行を受けられるのが「チェックカード」だ。キャッシュカードとデビットカードを合わせた機能を持ち、一般的なデビットカードと違ってクレジットカードと同じようなカード番号と有効期限があり、VISAやMastercardのブランドがついたものもある。
ブランド付きのチェックカードは、韓国内のVISA・Mastercard加盟店でクレジットカードと同じように使える。
発行のしかたにも注意点がある。住民登録証や外国人登録証で本人確認をして口座開設をすれば即時発行されるが、パスポートで本人確認をした場合は発行されないこともある。
なぜ韓国はここまでカード社会なのか
制度が後押ししている。個人にはカード利用に対する所得控除があり、法人は付加価値税の計算が簡便になる。さらに接待交際費など、法人カードでなければ経費計上できない費目もある。
行政側の事情もある。現金決済は売買の証拠が残らないが、カード決済は取引明細が残るため売上の把握が確実で、税務のごまかしが難しくなる。国税庁がカード払いを推奨してきた背景だ。
逆に言えば、ローカルの店で「現金ならいくら、カードならいくら」と価格を言い分けられることがあるのは、そうした事情の裏返しでもある。
※注意:接待交際費は法人カードで払えば損金にできるが、現金や個人カードで払うと使途不明金として扱われ、代表者に所得課税されることがある。
提携カードで割引とポイントを狙う
会員獲得をめぐるカード会社の競争は熾烈だ。提携先で買い物をすると割引になったり、ポイントが貯まったりする。口座のある銀行とは別の銀行系カードや、ロッテカード・サムスンカードといった流通系カード会社でチェックカードを作ることもできる。
流通系カードは系列店での割引が効くため、買い物をする店が決まっている人には有利だ。複数の銀行に口座を持つ人がカード会社を1社にまとめれば、ポイントも貯まりやすくなる。
貯まったポイントは、銀行の各種手数料への充当、カード会社が運営するモールでの決済、クレジットカードの支払いなどに使える。一定の条件を満たせば現金化して口座で受け取れるサービスもある。
後払い交通カード機能が便利
特に便利なのが後払い交通カード機能だ。地下鉄やバスで使うT-moneyは通常チャージして使うが、この機能がついたチェックカードならチャージ不要で、残高を気にせず乗れる。
クレジットカードの作り方
クレジットカードの競争はさらに激しい。銀行系のほかロッテ・現代・サムスンなどの流通系があり、提携カードで払うと10〜30%引き、店によっては50%引きということもある。付帯する交通カードのポイント還元も手厚い。
外国人が流通系カードを作るのは難しいが、銀行系カードなら作れる。目安は3〜6か月の給与振込実績で、給与振込のある銀行か、外国人の口座取引が多い新韓銀行(新韓カード)、ハナ銀行(ハナカード)が作りやすいとされる。申し込みは銀行の窓口で行う。
一度発行されれば、同じカード会社の他のカードへはほぼ無条件で切り替えられる。不安なら、まず窓口で勧められるカードを申請し、発行後に希望のカードへ切り替えるという手もある。
在韓日本人にはJCBという選択肢
クレジットカードは韓国国外で使うなら国際ブランドが必須になる。在韓日本人におすすめしやすいのがJCBカードだ。韓国内ではカード会社のサービスが受けられ、海外発行のJCBカードは成田空港・中部国際空港・関西空港をはじめ日本国内での優待が充実している。新韓銀行や国民銀行などで扱っている。
なお、クレジットカードを複数枚持っていても、海外で使えるのは登録した1枚のみとなる点は覚えておきたい。
よくある質問
Q. 外国人でもカードを作れる?
A. チェックカードは口座開設時に発行できる(本人確認書類による)。クレジットカードは銀行系なら可能で、3〜6か月の給与振込実績が目安。
Q. どこでカード決済できる?
A. 店舗を構えている店なら1,000ウォン以上の買い物は原則カード決済が可能。
Q. カードを持つメリットは?
A. 提携カードの10〜30%割引、ポイント還元、個人の所得控除、後払い交通カード機能など。
Q. 在韓日本人におすすめのカードは?
A. 韓国内でも日本帰国時にも使えるJCBカード。新韓銀行や国民銀行で扱っている。


