韓国の不動産 定借とは
- 2015/10/10
- 不動産の話
定借は不動産売買相場の5〜8割を保証金として支払い、入居中の家賃がない契約形態です。
以前は金利が高かったので、家主は受け取った保証金を運用して収益を上げることができました。
いまは値上がり益を目的とする定借が少なくないようです。
日本の分譲マンションに相当する「アパート」は、多くの場合、5棟や10棟など複数棟まとまって開発します。
まとまった敷地が確保できる郊外など不便な場所が多く、建築費+αで分譲を開始します。
入居が始まると数千世帯となり、周辺に同じような5〜10棟といったアパート群できると、数万人単位となる地域もあります。
土地開発ではコンビニや食堂など商店街も同時に建築します。
商店街を建築するスペースがないときは、1Fや地下1Fなどの下層階に商店が入るいわゆるゲタ履き住居になります。
人口が増加すると、様々な便利施設も入居し、バスなど交通の便がよくなります。
場所によっては地下鉄の延伸もあります。
利便性が増すと値上がりするわけですが、その値上がり益を期待して分譲アパートを購入します。
たとえば、1000万円の物件に、500万円を頭金として払い、保証金500万円の定借で入居者を募集します。
受け取った保証金を残金に充当します。保証金は退去時に全額返金する義務がありますが、次に入居する賃借人から受け取る保証金を退去者への返還金に充当します。
これを繰り返して、値上りを待つわけです。
投資というより、投機に近い運用です。