用紙の選択
- 2013/5/1
- 日本語・印刷
商業印刷では、アート紙、スノー紙、(軽)コート紙をよく使います。
アート紙は、写真やイラストがキレイに印刷できる用紙です。
日本ではコート紙が主流で、アート紙は写真の仕上がりを重視する印刷で使われますが、韓国にもコート紙はありますが、ほとんどアート紙で、コート紙を使うことはありません。
軽コートは、安価な用紙で大量に印刷するチラシやカタログなど、価格を重視する印刷物で使います。
日本でも、新聞折込みは、ほとんどが軽量コート紙です。
スノー紙は、光沢がない用紙です。
日本人では人気がある用紙で、アート紙に相当する高品位のマットアート紙とコート紙に相当するマットコート紙がありますが、韓国では高品位印刷は、ほとんどアート紙を使うので、非光沢紙はスノー紙の1種類です。
アート紙やコート紙などの光沢紙は、ボールペンや鉛筆で書き込むことは難しいので、カラーの商業印刷で、申込書など、書き込む欄を設けるときは、スノー紙を使います。
アート紙は、印刷がきれいなのですが、スノー紙など他の用紙に比べるとコシが弱いので、厚手の紙をよく使います。
アート紙、スノー紙、軽コート紙以外の特殊紙を使うこともあります。
商業印刷はすべてが受注生産です。
帳票などの事務用印刷やパッケージなどの包装印刷と違い、まったく同じ印刷物はありません。
前と同じ紙で、同じ刷り上がりでということはありません。
用紙を選ぶ段階では、どんな仕上がりになるのか、過去に使ったことがある同じような用紙の仕上がりをもとに推定します。
まったく経験がないタイプの印刷用紙で、特に写真を印刷するときには不安があります。
印刷用紙は、刷り出してみて、イメージが違うからと行ってキャンセルができないので、特に写真がメインになる印刷物は、経験がある印刷用紙を提案することが多くなります。
紙の厚さも、仕上がりサイズによってイメージがかわってきます。
見本帳では、十分な厚さと思っても、実際に刷り上がってみると、薄く感じたり、逆に厚く感じることもあります。
厚さの選択も経験がベースになっています。。