業界の常識

その業界の人なら当然知っているのに、業界以外の人は知らないということが、あります。

オフセット印刷でいうと•••
カラー印刷はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Bk(ブラック)の4色刷です。
この4色の濃淡の組み合わせでさまざまな色を表現します。

金と銀は表現できないので、特殊インクで印刷します。
白は普通、何も印刷しない状態で表現します。
色紙など、白インクを使って印刷する場合も、金や銀と同様、特殊インクです。

オフセット印刷では、DTP(Desk Top Prepress)で作成したデザインデータを4色に分けます。
C•M•Y•Bk各色、つまり4枚のフィルムを出力します。
そのフィルムを印刷機にセットするPS版というアルミ板に転写します。
このPS版と、PS版に転写する工程を刷版といいます。

両面カラー刷の場合は、片面を印刷したあと、反対面を印刷しますので、フィルムも刷版も4色×2面=8枚必要になります。

最近、よく見かけるようになったデジタル印刷は、オフィス用のプリンターを高速大型化した印刷機で、日本ではオンデマンド印刷、韓国ではIndigo印刷とも呼びます。
フィルムと刷版が必要なく、数枚から数百枚程度の小ロット印刷に向きます。

オンデマンド印刷、あるいは、Indigo印刷と呼ばれるデジタル印刷の仕組みは、オフィス用プリンターと基本的に変わりませんので、一枚からでも印刷できます。

オフセット印刷は、色ごとにドラムが並んでいて、各色のインクを順番に刷り重ねます。
4色の位置にはわずかな誤差が生じますし、各色のインクの濃さにもムラが生じます。
その誤差を、印刷機を稼働させながら調整して合わせます。
当然、はじめの何枚かは各色の位置が合わない版ずれや、色ムラがありますので、予備紙が必要です。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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