茶の話

いまから20年ほど前のことですが、京都の宇治市議会で宇治茶が議題になりました。
緑茶の売上が減少し、宇治茶を生産する農家など、生産者に穫って死活問題であるということで、どうやって、緑茶の需要を増やすか、長い時間、議論しました。

なかなか妙案がでないまま、休憩に入ったところ、ほとんどの議員が喫茶店に入って、コーヒーを注文したとか。
この緑茶のテーマを話してくれた議員は、憤っていましたが、実はここにヒントがあります。
コーヒーは喫茶店でお金を払って飲みますが、お茶はサービスと考え方が一般的です。

コーヒーは、ブラジルやコロンビア、モカなど、様々な産地があり、味も異なります。
喫茶店では、それらの産地の違いを楽しむこともできますし、それらの特徴を踏まえたブレンドもあります。

お茶も宇治、静岡、霧島などの産地や栽培方法、摘採、製造方法などの違いで、さまざまな種類がありますが、一般家庭でその味の違いを楽しむことなど、できるものではありません。

このような様々な茶を取り揃えた喫茶店を提言したのですが、20年経ったいまでも目にすることはありません。
インターネットで検索すると、いくつかあるようですが、まだ市民権を得るところまで至ってないのです。

結局、相変わらずサービス品とみなされたまま、店では、どうせサービスだからと価格で選ばれ、一般消費者も味より値段で買います。
そして、美味しくないからと、茶ばなれも進む悪循環です。

喫茶店に行くと、チーズケーキやチョコレートケーキなど、好きなケーキをコーヒーや紅茶と一緒に楽しむことができます。
好きな和菓子やせんべいを緑茶といっしょに気軽に楽しめる店が、緑茶業界に求められるようになってから、20年以上になります。

緑茶版スターバックスを展開するお茶屋さんが、現れないものでしょうか。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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