行動の第一歩
- 2012/12/3
- 日本語・印刷
ソウルの教保文庫や永豊文庫といった大型書店には、日本書籍専門コーナーがあります。
そのコーナーを見ると、韓国の人々が日本のどんな情報に興味をもっているかが判ります。
とくに雑誌コーナーは、売れ筋しか置いてないので、並べられている雑誌を見るだけでも関心があるジャンルがみえてきます。
行動の第一歩は情報収集です。
情報には、定量情報と定性情報があります。
定量情報は客観的情報、定性情報は主観的情報と言い換えることもできます。
教保文庫や永豊文庫の日本書籍コーナーで定性情報を得ることもできます。
いまは、インターネットを使うと、さまざまな情報が入手できますが、注意すべきはデータの出所。
個人や企業が発信している情報は、一般に主観的情報です。
ブログは大抵、その発行者の主観で書かれています。
客観的に見えるホームページも、発信者が取捨選択していることも少なくありません。
公的機関や研究所など、公共的な機関が発信する情報には客観的な情報もありますが、アンケート調査の結果などは、注意が必要です。
アンケートのサンプル数が少ないと定量データとしては不十分です。
また、アンケートの質問項目に主観が入っていることもあります。
もうひとつ注意すべきなのは、複数のデータを比較すること。
昨年、韓国を訪れた日本人はおよそ300万人ですが、日本を訪れた韓国人は160万人。
このデータだけを見ると訪日韓国人が少ないように見えますが、昨年は原発事故の影響で減っただけで、その前年には200万人以上の韓国人が日本を訪れています。
人口比では、韓国を訪れる日本人よりも、日本を訪れる韓国人の方が圧倒的に多いのです。
マスコミが発信する報道を客観性が高いといって過信する人が多いのですが、マスコミは限られた時間や紙面で情報を伝えるため、情報を取捨選択しています。
さらに、取材をする人、記事を書く人、取捨選択する人の主観が入り込んでいる報道もあります。