震災復興とPR

一昨日、陸前高田市でボランティアセンターが廃止になることを書きました。
東北沿岸は、東日本大震災で大きな被害を受けました。

かつて、三陸沿岸の津波防災PRを担当したことがありますが、ひとつは湾口防波堤をはじめとする防波堤や防潮堤の整備です。
もうひとつは、避難です。

湾口防波堤というのは、湾の入口に築く防波堤です。
海面上は、せいぜい2mくらいの高さにしか見えませんが、海底から海面まで達する大きな防波堤で、湾の奥にある市街地に達するまでに、津波の勢いが弱くなる効果があります。
防波堤が造られてからも、何度か地震がありましたが、湾口防波堤によって津波の勢いが軽減され、市街地まで達することはありませんでした。

「災害は忘れた頃にやってくる」といいます。
三陸沿岸は、過去、30年〜40年の周期で津波を経験していて、地震が来たら高台に避難することは常識になっています。
ところが、時間が立つと世代もかわりますし、高台に避難しても何ごともなかったという経験が繰り返されると、狼少年ではありませんが、地震がきても、いつものことと高をくくってしまう人も出てきてしまいます。
今回の津波の規模は、1896年明治三陸地震以来115年ぶり、地震は869年以来1140年ぶり説もあります。

いずれにせよ、大きな被害を受けました。
今回を教訓に今後の対策を練ることも大切ですが、なんと言っても復興支援が急務です。

ボランティアもさることながら、寄付金や、復旧して事業を再開した企業や店の商品を積極的に買うことも支援に繋がります。

震災から1年9ヶ月が経ち、被災地以外の人々のなかには、過去のことと考えている人も少なくありません。
被災地の現状を伝え、復興支援を求めるPRも必要ではないでしょうか。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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