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看板広告と交通広告
- 2013/3/12
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真っ先に思い浮かべるのは、新聞やテレビでしょう。
ひと昔前にはラジオ広告も多かったのですが、最近はあまり聴くことはなくなりました。
いろいろな広告のなかでも看板広告は地味ですが、効果があります。
広告を考える上では、商品やサービスの特性とマーケット特性を参照すことが大切です。
商品特性は、大量消費材と耐久消費材に分かれます。
マーケット、すなわちターゲット特性は、不特定多数、不特定少数、特定多数、特定少数に分類でき、主なターゲットエリアは広範囲、限られた範囲、限られた場所に分類できます。
このなかで、限られた範囲にいる人々を対象にする広告として、看板広告は効果が大きいです。
例えば飲食店は、離れたところから来る人もいますが、リピート頻度の高い人々は、店の近隣にいます。
人々の行動範囲は、大方、定まっていますので、店の近くに看板を出して、そこに店があることを伝えます。
飲食店は、味と値段のバランスが重要で、気に入ってもらうことができれば、リピーターとなってもらうことができますが、まずは、初回の利用を得る方法として看板は有効なのです。
ソウルでは、2月から一定以上の規模の飲食店と美容室は、店外に主なメニューや値段を表示することが義務付けられましたので、当然、多くの店では看板を掲出しています。
その店の前まで行くと、どんなメニューを置いているのか判りますが、店の近く看板を設置すると、導線から外れた人々を誘導することができます。
地下鉄のホームや車内、バスの車体や車内など、いわゆる交通広告も看板と同じで、限られた地域がターゲットになります。
ショールームなど、近くを通る地下鉄やバスに広告を出して伝える方法が効果的でしょう。
日系企業の場合、ショールームは市内に一カ所という会社が少なくありません。
テレビCMや新聞広告も悪くはありませんが、わざわざ遠くからショールームに足を運ぶのは、余程の高額商品かB to B商品くらいです。
そのショールームの近くか、地下鉄やバスなど、その沿線を頻繁に通る人であれば、ちょっと寄ってみようかなと思ってもらう可能性が大です。
大抵の人は行動範囲が限られています。
その範囲内にある看板は、いつもそこを通るたびに目にします。
限られた地域の特定多数を対象にする広告として看板広告は有効で、また限られた沿線の特定多数を対象にする広告として、交通広告はとても有効です。