日系企業のビジネスマナー;席次

受付に到着したら、社名と氏名を名乗り、約束の有無と訪問相手の部署や名前を伝えます。
応接室に案内されたら、勧められてから着席します。
多少待たされても、室内をウロウロ歩きまわったりせず、静かに待機します。

訪ねた相手が来たら、立ち上がって挨拶し、貴重な時間をさいてくれたお礼を述べます。

初対面の場合はここで名刺を交換し、同行者がいる時は紹介します。
「本日は○○の件でまいりました」と用向きを伝えてから本題に入ります。
ダラダラした前置きやあいまいな表現は誤解のもとになることもありますので、気をつけましょう。

冬であれば、玄関に入る前にコートやマフラーは外しておきます。
但し、約束なしの訪問の場合には、着たままで入り、面会の承諾を得てからコートなどをぬぎます。

応接の席次
多くの企業の応接室は、テーブルを挟んで、3人掛けのイス1脚と、1人掛けのイス2脚を置いています。
3人掛けが来客用で、1人掛けの方は訪問を受けた側が座ります。
入り口から遠い奥から順に、上位者が座ります。

1人掛けのイスのみを置いている応接室は、入り口から奥まった側が来客用で、入口に近い側が訪問を受けた側です。
入口に対して垂直に置いてある部屋は、電話機に近い方が訪問を受けた側で、訪問者は電話機の反対側に座ります。

奥が来客用で、入口側が訪問を受ける側が原則ですが、窓からの眺めが良い部屋だと、景色が良い方を上座としていることがあり、席次を気にしないという会社もあります。
来客用の応接は、来客が戸惑わないよう席次がはっきりと判りやすい方が訪問者にはありがたいものです。
紛らわしいときは、案内者が正しく勧めてくれるのがベストですが、案内は部屋の入口までという会社が少なくありません。

正式なマナー
応接に通されたら手前(下座)に座り、面談者が入室したら案内を受けて奥の席(上座)に移動するのが正式なマナーですが、日本では応接に案内する時点で上座を勧めてくれるケースが多く、遠慮せず案内に従います。

韓国では席次を知らない人が少なくないのか、奥の席(上座)に移るように勧めてくれる人は少なく、移動する機会を逸してしまいますので、はじめから上座に座っても差し支えないでしょう。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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