日本ブランド;CoCo壱番屋

以前、東京カレーを取り上げましたが(3月18日)、日本式カレーはCoCo壱番屋の方が先に進出しています。

韓国のCoCo壱番屋は、CoCo壱番屋とハウス食品と韓国食品大手の合弁企業で、直営店とFC店合わせて15店舗以上あります。

フランチャイズを含めた韓国の食品チェーンの多くが、本部で材料とレシピを供給し、各店で調理する形態をとっていますが、CoCo壱番屋は、はじめからセントラルキッチンを採用しています。

CoCo壱番屋を開業する当初、キムチを店におくかどうか、かなり悩んだそうです。
韓国の飲食店は、キムチのサービスが当たり前で、なくなればおかわりも自由です。
キムチがない飲食店を韓国人が受け入れるかどうか不安があったものの、最終的に、店にキムチは用意せず、福神漬けを置くことに決めました。
カレーとキムチは合わないからです。
案の定、開業当初は、キムチがないというクレームがあったものの、置いていませんということで押し通し、福神漬けが定着しています。

もう一つ、韓国式カレーは、野菜が丸ごと入っています。
CoCo壱番屋は、野菜を原型をとどめなくなるまで煮込みます。
野菜が入っていないというクレームもあったようですが、説明を繰り返して理解を求めたそうです。

日本の飲食店には、ライセンス契約も少なくありません。
韓国企業にライセンスとレシピを提供する契約形態ですが、ライセンスだと、これら利用客のクレームに対して、安易に応じるケースが多く、クレームに応じているうちに、本来のコンセプトとは異なるメニュー構成になってしまうことも多々あります。

CoCo壱番屋は、コンセプトに拘って、当初は苦労したようですが、いまでは受け入れられています。

ところで、日本のCoCo壱番屋は男性客が圧倒的ですが、韓国は女性客が多いそうです。
野菜がふんだんにはっているカレーライスは、手軽に食べられる身体にも良いメニューで、日本では男性に人気ですが、韓国は、ゆっくり会話とカレーライスを楽しむことができる雰囲気から女性に人気のようです。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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