従業員の採用と報連相
- 2013/3/9
- 韓国ビジネス
面接をして、一週間後に採用通知を出したときには、もう他社に勤務しているということは珍しくありません。
新規に進出する企業だと、面接から採否の決定まで、数週間を要するケースも少なくありませんが、韓国企業の多くは、面接時か翌日には採否の結論を出します。
某韓国企業の面接シートの勤務開始可能日の欄は、翌日か翌日以外の2択でした。
採否を決定した数週間後には、その人材はもう他で働いているのです。
韓国の法律では、試用期間は最大3ヶ月ですので、良いと思ったら1〜3日以内に採用通知をして、ダメなら3ヶ月以内に辞めてもらうという選択肢もあります。
なんとなく非情なようにも感じますが、問題になりません。
報連相を嫌がる傾向があり、営業マンなど、契約が取れた、あるいは、取れそうなど、都合の良い話しかしません。
営業という仕事は、外れが多いものですが、良い話しかしない傾向があります。
失敗は成功のもとといいますが、失敗は隠したがる傾向があり、追求しても、なかなか答えないので、あまり突っ込まずに、自然に報連相ができる環境を作ることが大切です。
日報を書かせても、報連相にはつながりません。
自然に報連相ができる週報を作成し、報告の場も設けたこともありましたが、マイナスの報告については、隠したがる傾向があります。
日本では、経過を重視します。
どのような経過を辿って、その結果に結びついたかを重要視します。
成功であれ、失敗であれ、その結果をもたらした原因を追求します。
とくに失敗のときには、同じ失敗を繰り返さないために、なぜ、失敗したのかを明らかにします。
韓国では、経過は考慮せず、結果のみを重視するのが一般的です。
大学や大企業などの研究部門でも、成功のない研究は評価されません。
失敗は成功のもとではなく、失敗なしの成功を評価する傾向があります。
失敗のなしの成功などあり得ないのですが、通常の業務でも失敗は隠すことになり、失敗の原因が明らかになりことはありません。
あまり報連相を強要すると、それだけで辞めて行ってしまう若者もいます。
問題が大きくなる前に、いかに報連相を受けるか、いかに早くマイナス情報を得るか、とても大切です。