ソウルの日本人

駐在員のなかで、単身者は職場の近くに住んでいる人も少なくありませんが、家族帯同者は東部二村洞や麻浦で暮らしている人が多いようです。
東部二村洞というのは通称で、二村1洞を東部二村洞、二村2洞を西部二村洞と呼んでいます。
ソウル市では、住所表示を地番から道路名に変更しており、公的機関では道路名を使っていますが、民間レベルでは、地番と道路名が混在しています。

東部二村洞はリトルトーキョーと呼ばれていた時期もあるくらい、多くの日本人が暮らしています。
ピーク時にはソウル在住日本人の4分の1以上が東部二村洞に住んでいて、いまでも500世帯以上、1000人を超える日本人が住んでいます。

東部二村洞に隣接して国立中央博物館があり、南側の漢江公園は自転車道が整備されていて、散歩コースとしても人気です。

東部二村洞からは、ソウル日本人学校のスクールバスが出ています。
日本人学校への通学は、スクールバスが一番便利なので、小中学生の子どもがいる駐在員の多くが、東部二村洞に暮らしています。
東部二村洞には日本人クラスを設置している幼稚園もあります。
日本語ができる医療機関や銀行もあり、日本語メニューをおいてある店も多いので、韓国語ができなくても、生活に不自由しません。

日本人にとって、いいことづくしのようですが、ソウル市民にとって、この東部二村洞は高級住宅地で家賃も物価も他の地域に比べると割高です。会社が家賃を全額負担してくれるケースでないと住みづらい一面もあります。

麻浦の中心部、孔徳交差点や麻浦駅周辺は、ソウル市庁エリアからの利便性が良く、市庁周辺に会社がある人には便利な地域です。
また、孔徳にはEマートとロッテマートの2つの大型スーパーがあります。
孔徳駅から空港鉄道に乗ると、金浦空港も仁川空港も乗換なしで行くことができます。
日本人学校は麻浦区内にありますが、麻浦の中心から通学する便はありません。

単身者は、江南など通勤に便利な場所に住んでいる人も少なくありません。
東部二村洞に隣接する三角地に住む人も増えています。

留学生は、新村や建大など、留学先の近くで住居を探しますが、ソウルで就職した後も、そのまま留学生時代に住んでいたエリアの近くに住み続ける人も多いようです。

駐在員を経験した後で、韓国で転職した人などは、それぞれ気に入りの場所があって、住んでいる場所は様々です。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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