印刷見積書の見方
- 2013/3/27
- 日本語・印刷
印刷の見積には、
企画費、デザイン費、DTP費
写真、イラスト、翻訳、コピー
CTP、フィルム出力、刷版、
印刷、製本、用紙、諸経費etc.,
などの項目があります。
複数の項目を組み合わせて、まとめているケースもあります。
企画費は、ディレクターやプロデューサーがいて、全体の構想を決める際に発生する費用です。
発注者が、すべての仕様を提示して、完全原稿を用意するなど、必要ないケースもあります。
デザイン費とDTP費は、DTPを制作する際には、いずれも必要な項目で、ひとまとめで計算することもあります。
写真、イラスト、翻訳、コピーも、企画費と同様、発注者がすべてを用意しているケースでは必要ありません。
CTPとフィルム出力+刷版は、先週、書いた通り、DTPで作成したデータから、オフセット印刷機にセットするPS版を作成する費用で、CTPのケースと、フィルム出力+刷版のケースがあります。
CTPか、フィルム出力+刷版か、いずれかとなり、両方必要なケースはありません。
また、デジタル印刷では必要ありません。
印刷代は、印刷機を回す費用です。
オフセットの場合は版やインクをセットする「セット料」と実際に印刷する「通し料」の合算費用です。
部数が数千部以下の場合には、通し料よりもセット料の方が高くなります。
デジタル印刷では、「セット料」はなく、「通し料」のみです。
製本というと、本を作るイメージがありますが、ポスターやチラシのような1枚物の印刷物も、印刷したあとに裁断する作業が発生します。
この裁断作業は、印刷工程では、製本に含まれます。
また、二つ折り、三つ折りなどの折り作業も製本工程に含みます。
用紙はそのまな印刷用紙代ですが、本印刷の紙に加えて、本印刷に入る前に、色調やインクの位置を色を合わせる調整で必要な用紙代も含んでいます。
最後の諸経費は、営業経費や納品経費などで、原価の10〜25%が一般的ですが、出張費や、納品代が高額になる海外輸送など、諸経費と分けて計算することもあります。