企画するということ

マーケティング担当、広告担当といわれる人のなかには、テレビの番組表や新聞などの料金表を見て、CMや広告の出稿を手配して、広告を企画したと思っている人が少なくありません。

それ自体は悪くないのですが、
なぜ、このテレビ局の、この時間帯に出稿するのか。
なぜ、他の局ではないのか、なぜ、他の時間帯ではないのか。
明確に答えられれば良いのですが、曖昧だったら企画とは言い難いです。

企画力は鍛えることができます。
消費者の視点に立って、消費者が何を求めているか、どういう行動を取るのかを調べたり、考えたりして、整理する。
この繰り返しを行うと、どんどん鍛えられていきます。

消費者の行動は、自分が消費者の立場になって、行動するとよく見えてきます。
カメラを売るのであれば、カメラ雑誌を見て、売り場に足を運びます。
化粧品や衣料であれば、ファッション雑誌を見て、売り場に足を運びます。
食品も小売対象であれば、売り場が良いでしょう。
販売者として足を運ぶのではなく、消費者の立場で見ることが大切です。

雑誌ではトレンドが見えてきます。
売り場では、消費者が自社商品に手を出しやすい環境かどうかが見えてきます。

インターネットの情報収集は諸刃の剣です。
情報が入手しやすい反面、信憑性の検証も必要です。
検索結果のなかには、客観性に欠ける情報や古い情報も少なくありません。

ソウルに来て3年間、日本料理店や居酒屋と付き合ってきました。
どうすれば、もっと酒が売れるかという相談をよく受けていました。
商談は営業時間帯を外しますが、販売を考えるときは、営業時間帯に客として訪問すると、いろいろ見えてくるものです。

一般にテーブルPOPが効果的といっても、実際に料理が並ぶと、そのPOPを置くスペースがなかったり、提案している商品と客層が違ったり。
客として訪問してはじめて気づくことが少なくありません。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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