ウォンツと感動商品・感動サービス
- 2013/2/17
- 韓国ビジネス
よくあるノック式のボールペンを例に説明します。
インクがなくなるまで書けることと、書き味が良くて、安いことが顕在ニーズです。
仕事柄、黒いインクと赤インクを使うので、一本で黒と赤ともう1〜2色があるボールペンは、潜在ニーズ品といえます。
ところで、いま、使っているボールペンは、「BLACK」の表示を上にしてノックすると黒インク、「RED」の表示を上にしてノックすると赤インク、ほかに、シャープペンシルと字の上にマーカーを引くことができるインクもあります。
ボールペンの本来の目的である字を書くために、必要ない機能がついて、値段も割高なのですが、使う楽しさがあります。
ボールペンでも、顕在ニーズ・潜在ニーズ・ウォンツを使いわけることができますが、このように、顕在よりは潜在、潜在よりはウォンツが値段も高くなります。
顕在ニーズ商品・サービスは、同じ機能、同じ品質であれば、消費者は安いものを求めます。
いかにコストをかけずに安く売るかがポイントです。
潜在ニーズ商品・サービスは、機能や品質レベルが高い商品で、その分、価格も割高になります。
価格が高い理由を伝え、ファンとなって、リピーターになってもらう工夫がポイントです。
ニーズがないウォンツ商品・ウォンツサービスの究極は、感動商品・感動サービスです。
感動というと大袈裟ですが、消費者の期待を超える商品やサービスです。
はじめてiPhoneを買ったときは、スケジュール管理と出先でPCメールの送受信が主目的だったのですが、PCとの連動やビジネスや趣味でも役立つアプリは、当初の期待を超える魅力です。
韓国に住んでいる日本人にとっては、言語対応の柔軟性も助かっています。
また、韓国に来る前、よく利用していた運転代行会社がありました。
タクシーや運転代行に期待するサービスは、目的地まで安全に載せてくれることですが、この運転代行は他社にないサービスを提供しています。
はじめて利用するときは、普通に行き先を伝えて、家まで道案内をしますので、他社とかわりませんが、この会社は、一度、載せた客の家をすべて記憶するサービスを提供しています。
2回目以降の利用の際には、何も言わなくても、家まで載せて行ってくれるのです。