秋になると食べたくなる故郷の秋の味覚があります。
芋の子汁とひっつみです。
芋の子汁とひっつみです。
芋の子は里芋の別称で、芋煮会といって、河川敷など屋外で芋の子汁の鍋を囲んで食べる風習があり、山形県の秋の風物詩として知られています。
山形県のほか、岩手、秋田、宮城、福島、栃木県などで定番の秋の味覚です。
地域によって、「芋煮」「芋の子汁」「芋の子喰い」など、いくつか呼称があります。
私の故郷では「芋の子喰い」と呼ぶ人もいますが、「芋の子汁」が一般的です。
もうひとつの「ひっつみ」は、南部小麦の産地である旧南部領の郷土料理です。
小麦粉を練って固めたものをひっつまんで汁に投げ入れて作ったので、「とってなげ」ともいいます。
芋の子汁の材料は、里芋、鶏肉か豚肉、ニンジン、ごぼう、大根、ネギなどの野菜で、ソウルでも入手できる材料ばかりなので作ることができます。
南東北か北上川沿い出身の料理人であれば、誰でも料理できますが、ソウルでは、まだ会ったことがありませんので、自分で作るしかありません。
ひっつみは、地域限定の郷土料理なので、材料の入手は困難ですが、そっくりな料理があります。
韓国のB級グルメスジェビ(수제비)があります。小麦粉を練って固めたものちぎって汁に入れた料理です。
汁も中に入っている具も全然違いますが、ひっつみの代用料理の感覚でスジェビを食べています。
秋の味覚「ひっつみ」
こちらは「スジェビ」