韓国 駐在員の賃貸住居 定借と月借

韓国の不相談賃貸には、チョンセ(定借)とウォルセ(月借)があります。
月借は入居者が敷金に相当する保証金と月々の家賃を支払う契約です。
定借は入居者が売買価格の5〜8割を保証金として払い、契約期間中の家賃はありません。
給与の割に良い生活をしている人を見ますが、住宅が定借だと、月々の家賃はないので、その分、衣食や余暇など生活費は余裕があるわけです。
結婚早々、親から金を借りて定借で暮らし、住宅資金を貯めます。
住宅資金が貯まったら、その貯まった金で広い定借に引っ越したり、新たにアパートを購入します。
外国人は月借が一般的です。
家主が外国人の入居を好む物件は基本的に月借です。
月借の方がわかりやすいということもありますが、入居時にまとまった保証金が必要です。
また、契約期間前に退去する場合、次の入居者が見つかるまで賃借人は保証金の返還義務を免れます。
次の入居者が決まるか契約期限か、いずれか早い方に返還することが義務付けられているので、契約期間の途中で帰国命令が出たとき、次の入居者が見つからないと保証金が返還されない可能性があるので厄介です。
保証金の返還に関しては月借も定借と基本的に同じですが、外国人の入居に慣れている家主なら、「帰国に伴う退去時には保証金を返還する」という特約条項を受け入れてくれやすいようです。
韓国人は家財一式を持ち込み、好みに合わせてリフォームする人もいます。
外国人はそのまま使うし、家財はレンタルが多いので、家財がある家を好む人が少なくありません。外国人の入居を望む家主だと、収納家具やエアコンなどを設置している物件もあります。


kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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