選挙というイベント

12月16日は日本の衆議院議員選挙、12月19日は韓国の大統領選挙の投票日です。

選挙では、各候補が選挙公約を掲げます。
選挙公約は、候補者のブレーンが策定しますが、どのように表現すれば、より有権者に伝わりやすいか、PR•広告会社が考えるケースが増えています。
最近の選挙では、PR•広告会社の役割が大きく、選挙を半ば専門的に扱うPR•広告会社もあります。

ポスターや選挙公報などで使う写真は、さまざまな角度からさまざまな表情で、写真を撮ります。
人の顔は左右非対称で、どの角度から見れば好感度が良いか、安心感が感じられるかなど、撮影した写真のなかから選び出し、修正します。
ポスターなど、その候補者の顔が映え、イメージが伝わる背景とデザインを考えます。
特に国政選挙では、候補者が直接、顔を合わせられる有権者は限られるので、写真のイメージは大切です。

選挙公約をどう表現すれば、説得力があるか、選挙公報の文章作成だけではなく、演説の原稿もPR•広告会社のコピーライターが請け負います。
最近は、選挙戦の模様をテレビで中継しますし、テレビ公報や対決する候補者と対談するテレビ討論もあるので、原稿はもちろん、服装や髪型、化粧などの見た目も大切で、スタイリストの役割も大きいです。

選挙カーを手配し、選挙カーなどで演説する際に使う音響機器を手配し、さらに、候補者を囲んだり、あるいは、街頭で候補者をPRしたりするマネキンも手配します。

公示から投票までの間、めまぐるしく変わる選挙戦をみながら、戦術をかえる必要もあるので、特に国政選挙では、選挙を専門的に扱う広告会社が請け負うケースが多いですが、地方選挙では、候補者や候補者を後援する人と付き合いのある広告会社が請け負うこともあります。

江南スタイルのように、連日パフォーマンスを繰り広げるのとは違い、選挙は数年に一度。
候補者にとっては一世一代のパフォーマンスということもあり、選挙戦は、なかなか見応えがあるイベントです。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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