継続は力;広告編

「継続は力なり」ということわざがあります。
広告もしかりです。

新聞・テレビ・ラジオ・雑誌をマスメディアといいますが、現在、日本の広告費はテレビ>インターネット>新聞>がトップ3で、第4位は新聞折込みです。

日本は、世界でも稀に見る新聞配達制度が充実している国ですが、この折込みも重要な役割を果たしています。
広告主が払う新聞折込み代金は、販売店の収入となるので、販売店の経営が安定する上、十分な配達人を確保できるわけです。

さて、冒頭の「継続は力なり」ですが、この新聞折込みを担当していた頃、一番多かったクレームが「チラシが入っていない」という消費者からの電話でした。

スーパーやホームセンターなど、殆んど毎週、決まった曜日にチラシを折込むので、新聞購読者は、何曜日にはどの店のチラシが入るのか覚えています。

販売店のミスだと、販売店か代行会社で届けることもあります。深夜に新聞が届けられてから、急いで折込みチラシをセットするので、ミスが生じることがあります。

ときには販売が落ち込む時期など、チラシを休むこともあります。
消費者は、そんなことは知らないので、広告主が出していない日に「今週はチラシが入っていない」とクレームをかけてきます。

あるとき、毎週、水曜日にセールをやっている某チェーンストアで、一店舗だけ、経費削減のためチラシを出さなかったことがあります。
クレームはありませんでしたが、その店舗だけ売上が激減しました。全店舗の売上を集計したところ、一店舗だけ激減してしまったので、その店長は大目玉をくらったそうです。

99人のお客様に良い態度で接しても、最後の1人への接客が悪いとそれまでの99人の接客は一気に崩壊します。
同じように51週、続けた広告を休んだだけで消費者からはクレームとなってしまうのでしょう。

確実に継続できるサービスを考え、継続できるサービスを実行するように確実に継続できる広告を企画し、継続できる実行策を取ることです。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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