印刷営業士

あまり知られていませんが、印刷営業士という資格があります。
受験資格は、2年以上の印刷営業の経験です。
講習を受講したあと、学科試験と技能試験を受けて、合格すると資格を得ることができます。

合格率は90%と易しい資格なのですが、理由があります。
技能試験はチラシやリーフレットと書籍印刷の積算で、総合印刷会社の営業職に1年以上、従事していれば、自然に身に付いています。

当時、勤めていたのは総合印刷会社ですが、書籍の扱いが多かったので、技能試験は苦になりませんでした。
学科も、工程管理とか、クレーム対応などの印刷の一般知識や法規など、日常業務に関することがほとんどです。
毎日のようにやっている仕事なので、経験年数が2年もあれば、基本的に身に付いているはずの試験内容なのです。

不合格者の10%はどういう人かわかりませんが、おそらく、書籍以外の専門に特化した印刷会社に勤めているなど、書籍印刷を扱った経験が少ない人なのでしょう。

この試験のために改めて勉強したのは、グーテンベルクの活版印刷、それと、営業知識として、席次くらいでしょうか。
席次というのは、どの順番にエラい人が座るかです。
応接の席次は、日常の仕事で身に付いていますが、自動車に乗る席順は、うろ覚えだったので、改めて確認しました。

タクシーなどの運転手がいるときは、後部席の運転者の真後ろが一番、エラい人。
次に助手席の後ろ、後部席の真ん中と続き、助手席が末席になります。

取引先や肩書きのある人が運転するときは、助手席が一番エラい人。
次の運転席の後ろ、助手席の後ろと続いて、後部席の真ん中が末席になります。

ところで、本題とは関係ありませんが、エレベーターの立ち位置の順序がわかる人は、どれだけいるでしょうか。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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