
順天の観光スポットその2
順天(スンチョン)市内から西へ約20km、朝鮮時代の街並みがそのまま残る「楽安邑城(ナガンウプソン)民俗村」と、数々のドラマ・映画のロケ地として知られる「順天ドラマ撮影場」を紹介する。順天湾湿地・順天湾国家庭園とあわせて訪れる旅行者も多いエリアだ。
見どころ1:楽安邑城民俗村
城壁に囲まれた邑城(ウプソン)の内側に、朝鮮時代そのままの家屋が建ち並び、現在も200名以上の住民が実際に暮らしている。城門をくぐると土産物店が並び、さらに奥へ進むと役所跡などの史跡も残る。城壁上に登れば、城内外の街並みを見渡すことができる。
韓国には龍仁の韓国民俗村など、いくつかの民俗村があるが、楽安邑城は今も人々が実際に生活している数少ない民俗村だ。作りものではないリアルな生活感があることから、朝鮮時代を舞台にした映画やドラマのロケ地としてもたびたび使われてきた。人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」も、宮廷シーンはセットで撮影されたが、街中の場面の一部はこの楽安邑城で撮影されている。村内には民宿を営む家もあり、宿泊すれば朝鮮時代さながらの暮らしを体験できる。
見どころ2:順天ドラマ撮影場
順天市内にあるオープンセットで、1950〜60年代の街並み、80年代のソウルの繁華街、70年代の庶民の居住区、軍部隊のセットなど、時代ごとに異なるエリアが再現されている。実際に使われていた建物や住宅を移築して作られているため、細部まで作り込みがリアルで、数多くのドラマ・映画のロケ地として使われてきた。教服(韓国の学生服)のレンタルもでき、レトロな街並みを背景に記念撮影を楽しむ旅行者も多い。
あわせて訪れたい:順天湾国家庭園・順天湾湿地
順天は、ラムサール条約に登録された順天湾湿地と、その隣に広がる順天湾国家庭園でも知られる街だ。楽安邑城・ドラマ撮影場が「時代を感じる街並み」の魅力なら、順天湾は雄大な自然の魅力で、あわせて訪れると順天観光の異なる側面を楽しめる。
アクセス
楽安邑城・ドラマ撮影場ともに順天市内からバスの便があるが、本数は多くないため、時間に余裕を持って計画したい。レンタカーがあればより効率よくまわれる。
よくある質問
Q.…

順天と順天湾国際庭園博覧会
順天(スンチョン)は全羅南道の港町で、ソウル・龍山駅からKTXで3時間強。ラムサール条約登録の順天湾湿地と、韓国初の国家庭園「順天湾国家庭園」を擁する、自然と庭園の街として知られる。名刹の仙岩寺(ソナムサ)や松広寺(ソングァンサ)、小西行長が築いた倭城の跡も残る。
順天湾国家庭園
2013年に開催された「順天湾国際庭園博覧会」の会場が、閉幕後もそのまま整備・拡張され、2015年に韓国で最初の「国家庭園」に指定された。現在は常設施設として通年営業しており、博覧会の一過性のイベントではなく、順天を代表する観光地として定着している。
園内の「世界庭園」ゾーンには、風車のあるオランダ庭園をはじめ、フランス・イギリス・ドイツといったヨーロッパの庭園と、中国・日本・タイなどアジアの庭園が並ぶ。屋内庭園ではさまざまな庭づくりのスタイルが提案されている。季節ごとに主役の花が入れ替わるため、訪れる時期によって印象が大きく変わるのも魅力だ。
営業時間は9時〜20時(最終入場19時)。休園日は毎月最終月曜日と3月31日。入場料は大人10,000ウォン、青少年7,000ウォン、子ども5,000ウォンが目安で、6歳以下と65歳以上は無料となっている。
順天湾湿地
順天市の南部に広がる順天湾は、世界有数の水鳥の生息地だ。広大な干潟と葦原には、コウノトリやサギ、ミヤコドリなど天然記念物に指定された鳥を含め、渡り鳥を合わせると200種以上が確認されている。
葦原のなかに整備された木道を歩けば、橋の下に暮らすムツゴロウやカニを間近に観察できる。湿地部分は30分ほどでひと通りまわれるが、その先の龍山(ヨンサン)展望台からの眺めは格別だ。全羅南道や順天市の観光ポスターに使われる順天湾の写真も、この展望台から撮られたもの。登りは大変だが、往復3時間ほどみておけば余裕を持ってまわれる。
あわせて訪れたい
順天には仙岩寺・松広寺という2つの名刹があり、松広寺は韓国三宝寺刹のひとつに数えられる。また、朝鮮時代の街並みが残る楽安邑城民俗村や、レトロなセットが並ぶ順天ドラマ撮影場も市内から足を延ばせる距離にある。
よくある質問
Q.…

通仁市場
景福宮駅から歩いて10分ほどの場所にある通仁(トンイン)市場は、地元住民の生活に密着した昔ながらの市場だ。観光地化されすぎていない素朴さと、ユニークな「弁当カフェ」体験で、近年じわじわ人気が高まっている。
通仁市場とは
アーケードで覆われた200〜300mほどの通りに、肉・魚・野菜などの食材店や総菜屋、雑貨屋、靴店などが並ぶ。景福宮の西側に広がる韓屋の住宅地に隣接しており、観光客向けというより地域住民の暮らしに根ざした市場だ。ソウルには南大門市場・広蔵市場・京東市場など有名な在来市場が複数あるが、通仁市場はそれらに比べて規模は小さく、静かな雰囲気が特徴。
名物:엽전(葉銭)弁当カフェ
通仁市場の名物が「엽전도시락(葉銭弁当)」体験だ。市場中央にある「도시락…

仁川/永宗島・雲西
仁川国際空港がある永宗島(ヨンジョンド)は、空港の乗り継ぎ時間や前泊・後泊を利用して立ち寄れる、意外と穴場の日帰りレジャースポットだ。空港鉄道でソウル市内からもアクセスでき、海と丘のある景色を気軽に楽しめる。
アクセス
ソウル市内から空港鉄道(A'REX)に乗れば、仁川国際空港へ向かう途中に永宗島エリアの雲西(ウンソ)駅などを通る。1号線経由よりも空港鉄道の方が速く便利なことが多く、行き先によって使い分けるとよい。
永宗島でできること
永宗島には高い山こそないが、海と丘があり、夏には海水浴も楽しめる。なかでも空港から近い「乙旺里(ウルワンリ)海水浴場」は、遠浅のビーチと夕日の美しさで知られ、空港利用のついでに立ち寄る旅行者も多い定番スポットだ。
島内には自転車専用のサイクリングコースも整備されており、韓国では自転車がレジャースポーツとして定着している。地下鉄や電車にも自転車を持ち込めるスペースを備えた車両があり、サイクリングウェア姿の利用者を見かけることも多い。空港鉄道の車内でも、スーツケースを持った旅行者にまじって、自転車を持ち込んだグループや釣り具を持った人など、日帰りレジャー目的の乗客がよく見られる。
こんな楽しみ方もできる
永宗島は仁川国際空港と一体になったエリアのため、フライトまでの空き時間や、早朝便・深夜便利用時の前泊・後泊先としても便利だ。空港からのアクセスの良さを生かして、海辺の散策やサイクリングを組み合わせた半日〜1日のプランを組むこともできる。
アクセスのコツ
空港鉄道と1号線のどちらを使うかで所要時間が変わることがあるため、目的地に応じてルートを比較するのがおすすめだ。仁川市内へは1号線、永宗島・空港エリアへは空港鉄道が便利、という使い分けが基本になる。
よくある質問
Q.…
