唐辛子
- 2014/2/11
- 韓国生活と文化
1月下旬に少し寒さが和らぎましたが、寒さがぶり返しています。
これだけ寒い日が続くと鍋料理が恋しくなります。
韓国の鍋料理は唐辛子を使ったものが多々ありますね。
唐辛子には、血行をよくして身体を温めたり、胃液の分解を促して消化吸収を助ける作用があるといいます。
また、ビタミンAとビタミンCが豊富で夏ばての防止に効果が高く、殺菌作用で食中毒を防ぐと言われ、暑い地域でも多く使われています。
唐辛子は中南米原産で、はじめに欧州にもたらしたのはコロンブスですが、16世紀にブラジルでポルトガル人が再発見してから南欧を中心に広がりました。
コロンブスは南米をインドと間違えていたので、唐辛子(Red Pepper)も、インドで栽培されていた胡椒(Pepper)の一種と勘違いしたとか。
日本には1542年(1552年説もある)、ポルトガル人宣教師によってもたらされました。
南方からもたらされたスパイスという意で「南蛮(胡椒)」とも呼ばれています。
伝来した当時の頃の日本では、唐辛子を食用ではなく、主に観賞用や、或は、足袋に入れて霜焼け防止に使いました。
そして、16世紀末に韓国に渡り食用として用いられるようになりました。
江戸時代の文献には「高麗胡椒」という呼び名もみられることから、韓国から日本に伝えられたという説を唱える人もいますが、食用としての唐辛子が逆輸入されたと解釈されています。
ソウルの冬の寒さを考えると、唐辛子が食用として普及したのもわかるような気がします。