提案とマイナス情報の伝達
- 2015/10/13
- 韓国ビジネス
韓国企業から無茶な要求を受けたとか、理不尽な訴えを受けたという話を耳にします。
提案の際に正しく伝えたかが対応のポイントになるケースがありそうです。
相手方から聞いていないと言われてしまったら水掛け論争になってしまいますが、韓国では良いことしか伝えない。といったことが多々あります。
部下からの報告も良いことばかりで、マイナス情報はなかなか報告してきません。
パワーポイントで作る提案書も良いことばかりを書き連ねて、マイナス情報は口頭で伝えたり、聞かれてたら応える程度というケースがよくあります。
理不尽な要求や問題が起きたときに、伝えたかどうか証拠がありません。
日本のカタログは製品・商品のバリエーションや仕様を事細かに記載しています。
購入者はカタログを見て自ら取捨選択できます。
韓国のカタログはさほど詳しくないケースが多々あります。
パワーポイントは、日本も韓国も同じですが、販売者が取捨選択した情報が一般的。
購入者が取捨選択できるカタログは、購入者の自己責任と言い換えることもできます。
情報が不足するカタログやパワーポイント資料は、販売者が取捨選択するので、情報が不足した場合、販売者の責任となりかねません。
マイナス情報も同じです。
ある損害保険のパンフレットを見たことがあるのですが、中面では良いこと、つまり、どういうケースに使える保険かを紹介しています。
そして終面で保険が出ないケース=契約者にとってのマイナス情報=を羅列しています。
営業マンが自分で作るパワーポイントは、マイナス情報は書きづらいものです。
マイナス情報が目立つと、マイナス情報を伝えたがらない営業マンは使わなくなってしまい元の木網です。
購入者が「自己責任で」取捨選択できる詳細情報やマイナス情報を網羅したカタログと、営業マンが取捨選択した情報を記載する提案書の併用が良いでしょう。