日本品質
- 2015/5/27
- 韓国の日本ブランド
日式は日本風韓国料理ですが、日本からの進出や日本人経営の店も増えています。
日系飲食店・日本人経営の店の主たる客層は4つに分けられると思います。
(1) 流行に敏感な層
韓国では6~8年前から日本酒・居酒屋ブームとなり、訪日観光の増加と相まって日本食がちょっとしたブームになっています。
また、スマホの普及で流行に敏感な客層がSNSで情報を拡散し、その情報を見て、さらに多くの人がやってきます。
(2) マンガや音楽等の日本文化のファン
地下鉄車内で隣り合せた日本のロックグループの熱狂的なファンが、日本の音楽の素晴らしさに熱弁をふるってきました。
そのグループのことはほとんど知らなくて、対応に苦慮しましたが、こういう日本文化のファンが少なからずいます。
(3) 仕事他で日本と接点がある等の日本通
何度も日本を訪問していたり居住経験がある人たちなど、在韓歴が長くなればなるほど知り合う機会が増え、日常的に付き合うことも多くなります。
(4)韓国に居住している日本人
さて、日系の飲食店や日本人が経営するお店の情報は、
(4)在韓日本人の間では口コミ・紹介で広がっていきます。
(4)在韓日本人が増えると、(3)日本通も増えるようになります。
また、SNSを通して(1)流行に敏感な層や(2)日本文化のファンも増えます。
はじめは在韓日本人の売上割合が高い店でも、韓国人利用客が圧倒的になり、それに伴って売上も増えていきます。
一方で、品質やサービスが落ちると、(4)在韓日本人が減り、そして(3)日本通が減り、(2)日本文化ファンもはなれていきます。
日本人はレベルアップにも敏感で、一旦はなれても良くなれば戻ってきますが、(3)日本通や(2)日本文化のファンは、なかなか戻ってきてはくれません。
日本人は、同じレベルの品質・サービスを求めます。
長い間にはスタッフの入れ替えや仕入れ材料の変化があります。
内部スタッフは徐々にかわる変化に気づきにくく、気づいても内情を知っているので、変化には寛容ですが、日本人利用者はこの変化に敏感に反応します。
ところで、PLUXでは在韓日本人向け情報誌を発行しています。
「対象とする客層は9割以上が韓国人」という理由から、情報掲載に消極的な日系企業や飲食店が見受けられますが、在韓日本人はこの変化を知るバロメーターになるのです。
飲食店に限らず、日本ブランドの品質やサービスの質が低下すると、日本人はすぐに気づき、動向にも変化が見られます。
親しい人なら教えてくれるかもしれません。
この変化に早めに気づくことができれば、(3)日本通や(2)日本文化のファンの店ばなれ・商品ばなれを未然に防ぐことができます。
ここ数年、日本からの進出が多い一方で、撤退や縮小に至った例も見受けられます。
在韓日本人ばなれに続いて、利用客が全体に減り、撤退や縮小に追い込まれた店や会社が少なくありません。
良い店もあっただけにもったいないと思います。
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■ あとがき
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5月25日(旧暦4月8日)は釈迦の誕生日
韓国はキリストの誕生日であるクリスマスと釈迦の誕生日はいずれも休日です。
国民の3割が仏教徒で、3割がキリスト教徒といわれています。
その割に教会ばかり目だって仏教寺院はあまり目につきませんが、例年のことながら、街ナカはクリスマスより、釈迦の誕生日の方が華やかで、仏教徒の多さを改めて実感しますね。
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