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マーケティングと人件費
- 2014/7/24
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ところで、多くの会社でマーケティング担当者をおいていますが、その多くが広告デザインや手配が主な業務となっています。
マーケティングは販売戦略の企画・立案・実行で、親会社や役員と直結する部署ですが、韓国では広告担当を「マーケティング」と呼んでいるケースが多々あります。
広告・PRの業務は、
(1)企画・立案→(2)情報収集→(3)詳細まとめ→(4)意思決定→(5)製作・手配→(6)出稿→(7)検証→
とその繰り返しです。
このなかで社内の広報・マーケティング担当が行うべき本来業務は、(1)企画・立案、(4)意思決定の起案、(7)検証です。
一方、(2)情報収集、(3)詳細まとめ、(5)製作・手配、(6)出稿(露出)は外部委託(アウトソーシング)が可能な業務です。
情報収集とまとめ、デザイン製作・手配など、社員数が限られる日系企業では、他の業務と兼務しているケースが少なくなくありません。
これらの業務(作業)は専門知識が即、時間効率に直結します。
たとえば社内スタッフが1~2日かけてデザインを製作します。
同じ作業を専門家は、数時間で完成します。
社内製作だと外注費はゼロですが、人件費が発生します。
専門家は外注費が発生しますが、人件費はゼロです。
また、マーケティングスタッフが1~2日かけて発注先を探します。
同じ作業を専門会社に任せると、数十分ほどです。
専門会社は手配料が発生しますが、社内の人件費は一切かかりません。
日韓問わず、‘内製‘ 主体でだと、’作業‘に多くの時間を費やし、肝心な‘仕事’が疎かになる傾向が見受けられます。
‘内製(作業)’を行うことで、‘仕事’をしているつもりになってしまい、本来業務である‘考える仕事‘が疎かになってしまっているのです。
マーケティングを例にとりましたが、
韓国ではマーケティング以外でも’作業’に多くの時間をさき、結果として、’作業’に忙殺されて、’仕事’が疎かになっているケースが多々あります。
また、直接外に出て行く外注費のみをコストと考え、自分自身や社内の給与=人件費をコストと考えないケースも往々にしてあります。
社内で行うべき業務と外注に任せる方が費用対効果が高い業務を精査する一歩として、まずは、社内業務でアウトソーシングできそうな業務のリストアップからはじめましょう。