日本ブランド;UCCコーヒー
- 2013/2/18
- 韓国の日本ブランド
毎週月曜日は韓国の日本ブランドを紹介します。その1回目です。
ソウル市内を歩いているとコーヒーショップをよく目にします。
スターバックス、Angel In Us、Café Beneなど、さまざまなチェーン店があり、昼休みには多くの人で賑わっています。
6000〜7000Wの昼食を食べたあと、1杯4000〜5000Wのアメリカーノを飲んでいる人が少なくありません。
値段のバランスから見ると不思議な感じですが、いまどきの流行です。
家庭用コーヒーは、日本ではドリップコーヒーが主流ですが、韓国ではインスタントが主流で、オフィスで供されるコーヒーもスティックタイプのインスタントコーヒーが少なくありません。
百貨店などでは、ポッド式のコーヒーもよく見かけます。
韓国に進出している日本のコーヒーブランドにUCCがあります。
UCC上島珈琲ソウル支店では、業務用のコーヒー豆のほか、家庭用インスタントコーヒー、ポッドタイプのレギュラーコーヒー、ペットボトル、缶コーヒーなどを扱っています。
一杯分ずつ包装されたギフト用のドリップセットもあります。
家庭用のレギュラーコーヒーもあるのですが、購入者は日本人が多くて、売っている店は限られているとか。
インスタントコーヒーは、マートで見かけますし、日本人に馴染みの深い缶コーヒー「UCC Black無糖」はコンビニで目にすることがあります。
ちなみに、「UCC Black無糖」は、コンビニでは1200Wですから日本で買うより安いです。
日本にいるときは、缶コーヒーは、ほとんど飲んだことがなかったのですが、韓国のコーヒーチェーンより安くて美味しいので、ときどき買って飲みます。
日本と欧州は、焙煎も抽出も、誰よりも美味しく供する「職人」を重視しますが、韓国は誰がいれても「同じ味」を重視します。
さらに、「コーヒーは欧米のモノ」という先入観から、日本ブランドのUCCを選ばないという人もいます。
UCCも進出当初は、カフェを運営したそうですが、素材の味に拘る日本ブランドが浸透せず、すべて閉めて、いまは輸入卸に特化しています。
日本人は食と同様、コーヒーも素材に拘ります。
モカ、ブラジル、コロンビア、マンデリンなど、それぞれ好みがあり、その豆の特徴を最大限、引き出すようコーヒーが好まれます。
韓国のコーヒーは、日本人のように素材の味を楽しむのではなく、友人との会話などコーヒーを飲むシチュエーションを楽しんでいるのかもしれません。
UCC上島珈琲では支店内にセミナー室があり、主にコーヒーショップを対象にコーヒーセミナーを実施しています。