会社案内

会社案内を作る目的は、3つあります。

1つめは、取引先に会社の業務内容やポリシーを伝えるためです。
営業等で取引先を訪問するとき、自社がどのような沿革か、会社のポリシーは何か、どのような製品を作り、どのような商品やサービスを扱っている会社なのかを伝えます。
最近は、パワーポイントで作った会社案内やカタログを持参するケースも増えています。

パワーポイントで作るとコストもかからず、いつでも変更が可能です。
部品メーカーなど取引先が限られる企業は、配布する機会が少ないので、ローコストで作ることができるパワーポイントが便利なのでしょう。
進出間もない企業など、市場をみながら取扱商品を変える際も商品の入れ替えが簡単です。

パワーポイントで作る短所は、なくされたり、捨てられたりすること。
受け取る側は、提示されたときにはひと通り目を通しますが、見返すことはなく、保存版とはなりえないことを前提につくることです。

2つめは、求職者向けです。
優秀な人材確保には、会社のポリシーをしっかり伝え、会社を理解してくれる人の採用が欠かせません。
韓国の若者は転職を繰り返します。会社のことを理解せずに入社し、意にそぐわないことがあると短期間で転職します。

営業でも、採用でも、パワーポイントの資料を受け取った人は、受け取ったときに目を通すくらいで、見返すことはなく、会社を理解することなく入社した人は、意にそぐわないことがあると短期間で退職し、居心地が良い会社に巡り合うまで、転職を繰り返します。

3つめは、従業員に対する会社のPRです。
育て上げた従業員の退職は、会社にとっても損失です。
どのような会社なのか、現在はもちろん、将来に向かって、会社がどのように考えているか、求心力を高めるPRも大切です。

韓国では、旧正月や秋夕など、家族が集います。
従業員が帰省する際に、従業員の家族、とくに親に対して、子がどのような会社で働いているのかを伝えるツールとしても有効です。

事業に必須の会社案は、パワーポイント、印刷、それぞれのメリット•デメリットを考えて作ることが大切です。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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