韓国’儒教’文化考察 老弱者
- 2015/11/10
- 韓国生活と文化
ソウルの地下鉄は、各車両の両端に老弱者席を設置しています。
老弱者とは、老人、身体障害者、妊婦など。
老弱者に該当しない人はここには座りません。
お年寄りを大切にするということもありますが、元気な老人たちが我先にと席を確保し、もし、老弱者に見えない人が座っていたら、叱りつけて席を譲らせるなんて茶飯事です。
老弱者席は老人を大切にするためもありますが、無用のいさかいを避けるため、あえて座らない人も少なくないかもしれません。
最近、ソウルの地下鉄で妊婦用優先席をよく見かけます。
しばらく前のことですが、元気な老人が老弱者席に座っていた妊婦に怒鳴って席を譲らせたという事件がニュースになりました。
韓国は元気なお年寄りが少なくありませんが、’儒教’を楯に取る人が多い世代でもあります。
老人の再教育や乗員等が見回るより、妊婦の優先席を作る方が早いだろうと判断したのかもしれません。
ソウルの地下鉄は土日は自転車の持ち込みが可能ですが、老弱者から立ち上がるや否や、自転車を担いで颯爽と駅の階段を登り降りする老人もいます。
今日も元気な老人が我が物顔で優先席を占領しています。