天ぷらとトンカツ
- 2013/8/22
- 韓国の日本食
天ぷら
寿司や蕎麦と並ぶ代表的な日本料理ですが、16世紀にポルトガルから伝わったフリッターが直接の起源です。
素材に米粉の衣をつけて油で揚げる料理法は、奈良時代—平安時代には伝わっていましたが、いまと同じような小麦粉を使った「てんふら」が文献に見えるのは17世紀後半からで、てんぷらという名もポルトガル語で調理に関連するtemperarあるいは temperoが語源といわれています。
江戸時代の前期には、すでに現在と同様の調理法が確立されており、江戸の屋台の定番メニューとして庶民の間に広がりました。
18世紀半ばの描かれた絵巻には、江戸の三味として、蕎麦、寿司、天ぷらの屋台が描かれています。
江戸の庶民の軽食として定着した天ぷらですが、江戸時代末期には、料亭や店舗を構えた天ぷら専門店も現れ、日本全国に広がりました。
なかに入れる食材は種といい、小麦粉と卵で作った衣をつけて油で揚げます。
種には野菜や薩摩芋、レンコンなどの根菜、山菜、エビなどの魚介などがあります。
とんかつ
欧米でも人気が高い日本食のひとつですが、フランス料理のコートレット(Cotelette)が起源です。
コートレットは、パン粉をつけた仔牛の肉を、少量の油で炒めたり、揚げたりする料理で、東京銀座のフランス料理店が、仔牛肉のかわりに豚肉を使った「ポークカツレツ」を提供しました。
日本では、仔牛肉より豚肉の方が、ポピュラーです。
大正時代になって、和食の店でもポークカツレツを大量の油で揚げたカツ丼やカツカレーが提供されるようになり、日本食として定着しました。
カツは、勝つに繋がることから、スポーツ選手や受験生の間で人気となっていますが、消化に時間がかかるので、食べる時間帯によっては逆効果ともなりかねません。