集団的自衛権考察 from 韓国(後編)
- 2015/9/13
- 韓国生活と文化
昨日の続き
いざというとき、5千人は自力脱出するとして、残りの5万人+αをどうやって守るか。
政府専用機という話もありましたが、邦人救出の定員は1機あたり350人。2機使っても700人しかなりません。
可能な民間船をチャーターするにしても1日1000人分確保できるかどうか。
さらに、民間フェリーや政府専用機は防衛能力がないので、軍による護衛は必須で、搭乗なり乗船の順番を待つ邦人も守らなければなりません。
韓国軍に頼るわけにはいきません。彼らには守るべき国と家族がいます。
在韓米軍は縮小傾向にあるし、彼らも米国人の警護が優先でしょう。
となると、日本政府にとっても、在韓邦人にとっても自衛隊が渡韓して日本人を守るのが一番、確実で安心です。
自衛隊は国連軍には参加しているけど、国連軍が編成されるまで待っていられません。
もちろん、そういう事態が起きないことが理想ですが、いざというときに備えた保険が集団的自衛権かもしれません。
在韓米軍が戦争に参加したら、集団的自衛権を名目に自衛隊が渡韓する。
米軍は戦争に参加し、自衛隊は在韓日本人とアメリカ人を守る。
いまの集団的自衛権が浮上したタイミングを見ると、こんな背景が想像できそうです。