日本語のルール

本語表記には「禁則」があります。

行頭を「ッ」「ャ」「ュ」「ョ」などの小文字、長音記号「ー」、「ン」、句読点「。」「、」などではじめないというものです。
また、接続詞のあとには、読点を打ち、文中に接続詞が入るときは、前後に読点を打ちます。

本来は禁則ですが、許容されている表記や表現もあります。
段落は「一字下がり」ではじめるのが、正しい表記ですが、一字下がりではない表記は、デザインや目的によっては、許容されています。

メールを送るときには「お世話様です」という表記ではじめることが多いのですが、正しくは「お世話になっております」「お世話になります」などです。
とはいえ、日常のメールで使うと堅苦しく感じるので、簡易的な表記を使っています。
手紙や公式な文書は、「拝啓」「前略」ではじめて「敬具」で終わりますが、前述の一字下がりとセットで正しい表現を使い、日常のメールでは簡易な表現を使っています。

「○○させていただく」も、正しくは「○○いたします」ですが、最近は、許容されるようになっています。

ところで、日本語には縦書きと横書きがあります。
数字の表記は、縦書きは漢数字で、横書きは算用数字が原則です。
縦書きで「10」を表現する場合、「十」と「一〇」の表記がありますが、正しくは「十」です。
慶事は「十」で、弔事は「十」または「一〇」と唱える人もいますので、「一〇」ではなく、「十」で表記する習慣をつけておくと間違いありません。
「25」も「二五」ではなく、「二十五」が正しい表記です。

印刷会社や出版社では、「禁則」は、原則的に直します。
漢字の送り仮名や、正しくはないものの許容されている表記や表現など、意図的なのか、誤りなのか判断がつかないときは、校正時に執筆者に確認します。

コピーライターが書いたり、リライトしたりした原稿は、校正者の判断で修正することもあります。

「○○したり、△△する」という表記を目にすることがりますが、この「たり」は、「行ったり来たり」など、二つの動作をセットで使うのが正しい表記です。

日本語表記は難しいですね。

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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