日本ブランド;アサヒビール
- 2013/4/1
- 韓国の日本ブランド
なかでもアサヒビールは、2011年にホガーデンやハイネケンを抜いて、韓国の輸入ビール市場の28%を占め、年間販売量一位となっています。
日本料理店や日本式居酒屋はもちろん、日式飲食店でもアサヒビールを置いていない店はないのでは?と思うくらい、アサヒビールを置いている店が増えています。
韓国料理店や中華料理店など、日本料理以外の店でも見かけることがあります。
アサヒビールは2000年からスーパードライを中心に韓国向け輸出をはじめたものの、しばらく伸び悩んでいましたが、2005年にロッテグループの酒類販売会社に出資して、ロッテアサヒ酒類を設立し、業務用の樽生ビールを中心に販売を強化した結果、取扱店を増やすことに成功しました。
2006年からは、樽生ビール取扱店舗を巡回して品質管理をレクチャーする専門チームを拡大し、また、2008年から樽生ビールに関する知識と技術を学んでもらう『樽生クオリティセミナー』を開催するなど、樽生ビールのさらなる品質向上に取り組んでいます。
この活動の成果が、輸入ビール第一位という結果に結びついたのでしょう。
家庭用でもEマートやロッテマートをはじめとするマートや、コンビニなど多くの店で売っています。
ビールはもともと欧州発の商品で、原産地にこだわる韓国人は、ドイツやベルギー、英国など欧州ブランドや米国ブランドのビールが人気でしたが、アサヒビールの躍進で、日本のビールが注目されるようになり、サントリープレミアムモルツ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルなども人気となっています。
また、日本製品ではありませんが、中国の青島ビールやアイルランドのギネスも消費が拡大しているとかで、ドイツ、アメリカ以外のビールの注目度が高まっています。
アサヒビールでは、2012年にスーパードライ–ドライブラックの販売を開始しています。
黒ビール市場は、まだまだ、大きくありませんが、ギネスが伸びていることをかんがえると、期待できそうです。
いま、韓国の輸入ビールは、ビール市場全体の5%ほどみられていますが、輸入ビール市場は、FTAの拡大で成長を続けており、早晩10%に達するだろうという業界関係者もいます。
韓国がFTAを締結している各国との競合になりますが、拡大を続けることと思います。