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新商品のPR
- 2013/4/16
- マーケティング・広告
広告を見た消費者が、店で当該商品を買おうと思っても、発売早々なので売っていないこともあります。
というよりも売っている店の方が少ないかもしれません。
日本企業の感覚からすると、販売が整っていない段階での広告展開は無駄に感じます。
日本ではFCなどのチェーン店は、本部が商品の決定権を持っていて、本部が商品を採用し、チェーン店の店頭に並べるXデーが決まります。
そのタイミングを見計らって広告を展開します。
韓国は個人事業者が多く、FCも各加盟店が決定権をもつので、店頭に揃うXデーはありません。
新商品のような認知度が低い商品だと、置いてもらうこともできません。
そこで、まずは認知度を上げる広告展開を行います。
小売店にとっては、説明して売るより、消費者が要望する商品をそのまま売る方が楽です。
来店客が、ある商品の広告を見て、○○が欲しいといってきたときに、その店に商品がなければ、ないといって断るか、他の商品を勧めることになります。
ないといって断ることは販売機会の損失になりますし、他商品の提案も、利用者が提案通り買ってくれると良いのですが、要望商品がなければ他の店に行く可能性もあります。
これもまた販売機会の損失につながります。
その商品が店頭にあれば、そのまま売ることができますので、○○が欲しいと尋ねる人が増えると、店で商品を扱ってくれる可能性が大きくなります。
広告は、知名度を上げ、消費者から店に○○が欲しいといってもらうためのツールでもあるのです。
韓国の消費者は、ある商品を気に入ると、その商品を指定して買い続ける傾向があります。
つまり、認知度が高まり、ある程度、市場が出来上がってしまえば、広告やプロモーションがなくても消費者が指定して買ってくれる可能性があります。
この韓国の小売店や消費者特性を考えると、新商品の広告は、販売体制が整ってから消費者に訴えるという広告本来の目的もありますが、販売体制を整えるために、販売店にPRする目的で露出する一面もあります。