慶州ナザレ園
- 2016/4/24
- 韓国生活と文化
新羅王朝の首都として知られ、多くの遺跡が残る古都慶州にナザレ園があります。
1972年10月、日本人妻の帰国を支援する社会福祉法人として設立されました。
1945年の終戦とともに、多くの日本人が韓国や中国から引き揚げました一方で、韓国人と結婚して残った女性たちがいます。
また、日本で結婚し、韓国に戻る韓国人の夫ともに渡韓した女性もいます。
朝鮮戦争で夫と死別したり、夫や子供と生き別れになるなど、独り身になりながらも、当時国交がなかった日本に帰国できずに取り残された日本人妻たちを保護し、帰国を支援する目的でナザレ園が作られました。
日本では行方不明として死亡扱いになっていたり、韓国籍を取ったり、根強い反日思想のなか、日本人であることを隠して生活していたため、韓国政府はもちろん、日本政府も実態を把握してなかったといいます。
当初の設立目的は帰国するまでの一次的な滞在施設で、ナザレ園が把握した日本人妻は約2000人。
日本で身元引受人がみつかった100人以上の帰国を支援しましたが、身元引受人がいなかったり、帰国を望まない人もいて、30年ほど前から帰国者はゼロだとか。
前回(2012年)に訪問したときは24人の入所者がいらっしゃいましたが、2016年4月時点の入所者は19人で、平均年齢92歳。
韓国人園長とスタッフの援助を受けながら生活しています。
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