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広告のすゝめ
- 2019/6/3
- マーケティング・広告, 韓国ビジネス
福沢諭吉は、学問のすゝめで知られていますが、広告のすゝめも残しています。
「広告」は、英語の Aadvertising の訳語として、福沢諭吉が作った単語です。似たような語に「宣伝」がありますが、こちらはPropaganda の訳語。
福沢諭吉先生は、商売は正直・熟練・廉価が大切で、それを知らしめる手法として広告をすゝめています。
広告は売り上げが伸びてから~という日系企業は多いのですが、韓国は先手必勝です。
小売流通が発達している日本では、
1)販売ルート(商品棚)を確保してから
2)広告展開に進む
といったケースが一般的です。
日本の消費者が店頭に並んでいる商品のなかから選択する基準は商品あるいは商品名を知っているかどうか。店に商品がなければ、他社の類似商品を購入し、販売機会は失われます。広告が無駄になるので、販売ルートを確保してから広告展開をするのが一般的です。
一方、韓国の消費者は、
・広告で見た商品名をネットで検索して購入
・広告で見た商品(名)を店頭で探して購入
小売店も
・広告で見た(人気)商品を仕入れたり、
・(広告で見て)求める客が多い商品を仕入れて陳列したり
というケースがよくあります。
韓国の小売店で〇〇が欲しいと伝えたときに店に置いていないと「ありません」のひと言で終わってしまい、代案等の提案がない経験を持つ人は多いでしょう。広告で興味を持った商品がなければ扱っている店を探します。
逆に消費者や店主が名前を聞いたことがない商品やブランドが店頭に並ぶことは少なく、販売機会は訪れるません。
日本では販売ルートを確保した後、ライバルが広告を出し続ける間、広告を継続する必要があります。
一方、韓国は市場を掌握してしまえば、以後は広告は出さなくても売れ続けます。
韓国の大企業の多くが日本や米国等で人気がある商品をベンチマークして製造・販売しています。
広告は後で~と云っていると、販売網を確保する前に類似商品が市場を掌握してしまいかねません。
先手で市場を掌握すれば、大手企業といえども参入は難しくなります。