在韓日系企業
- 2013/5/18
- 韓国ビジネス
韓国のビジネスでは、完全に日本のやり方を押し通そうとしても通用しません。
日本ではないので当然です。
そうかといって、100%韓国式が良いかというと、完全に韓国式で事業を行うなら、韓国の代理店に任せてもよいわけで、進出する必要の有無を考える必要があります。
どこまで、日本人、日本企業のアイデンティティを守り日本のやり方を通すか、どこまで韓国のやり方に合わせるのか、答えはありません。
日本企業の共通の課題です。
はじめに韓国に来ると「日系企業なのだから、日本のやり方で」やろうとする企業がありますが、すぐに壁にぶつかります。
また、欧米人は日本人とは外見が違うので、現地に合わせようとするのですが、韓国人は日本人とそっくりなので、つい、日本式にしてしまいます。
日本企業の良いところ、日本人の良いところもありますし、韓国企業の良いところ、韓国人の良いところもあります。
韓国企業、韓国人の良いところを見いだして、日本企業、日本人の良いところと融合させることが重要です。
ところで、韓国にいる日本人が共通で認識する韓国企業の特徴は、何と言ってもスピード感です。
韓国のスピード感は、かならずしも良いことばかりではありませんが、慣れてしまうと、日本が遅く感じてしまいます。
問題が起きないように石橋を叩いて渡る日本式に比べると、まずははじめてみて、問題が起きたら修正を加えるのが韓国式で、この点は、日本企業も学んで良いように思います。
そうはいっても、問題をできるだけ回避すべきこともあります。
ですから、この2つを上手く使い分けるのがベストです。
日本と韓国は隣同士で、日本人と韓国人は顔がそっくりですが、国民性は多いに違っています。
どちらに合わせるかよりも、それぞれの良いところを引き出して、うまく融合させることは、韓国の日系企業にとって、共通のテーマであり、共通の課題となっています。