印刷発注の流れ4 校正

デザイン校正
カタログや会社案内などページ数が多いパンフレットや、メニューなどのような掲載点数が多い商業印刷物では、制作の前に、基本デザインを決めます。
素材集めと並行して行うケースもありますが、リーフレットの制作では、デザイン校正を行わずに初校でデザイン校正を行うこともあります。

デザインが出来上がったら、校正を行います。
1回目の校正を「初校」といい、デザインや原稿の確認を行います。
2回目の校正は「2校」、3回目の校正は「3校」です。
2校では初校で修正した箇所を確認し、3校では2校で修正した箇所を確認します。
2校や3校はメールで確認することも多くなっています。

2校や3校でデザインが変わる場合や、4回目以降の校正が発生すると、別途料金が発生することがあります。
3校のあと、最後の確認を広告会社や印刷会社に任せる責任校正を「責了」といい、すべての修正が終わって、印刷原稿が完成すると「校了」です。

以前は校了後に印刷の色を確認する「色校正」も行っていましたが、いまは、初校の段階からカラーで確認できますので、色校正を行うことは殆どなくなりました。

ちなみに、色校正は、いまはデジタル印刷機を使うのが主流です。
デジタル印刷は、オフセット印刷とは仕組みが違い、インクも紙質も異なることがあるので、完全に同じ仕上がりにはなりません。
実際に印刷に使用する紙を使って、オフセット印刷機で印刷する「本紙校正」も可能ですが、別途料金が発生します。

印刷前に制作に関わったスタッフがデジタル印刷で社内校正を行うことがあります。
目的は、最終チェックと色の確認です。
最終校正はPC画面上で行いますが、画面上の校正だと見落としもありえます。

また、PC画面はRGBの3色で構成されていますが、印刷はCMYKの4色です。
デジタル印刷はCMYKの4色で、印刷用紙と似た紙質の紙で印刷できますので、実際の仕上がりと完全には一致しませんが、かなり近い色で印刷できます。
この段階では、実際に折ってみたり、ページを組み立てたりして確認します。

確認を終えるとCTP出力。
フィルムを出力して、最終校正を行ったデジタル印刷と一緒に印刷所に持ち込みます。

※RGB〔レッド•グリーン•ブルー〕
※CMYK〔シアン(韓国ではサイアン)•マゼンタ•イエロー•ブラック〕
3gen.jpg

kazNewsweek記者

投稿者プロフィール

広告プランナー兼フォトグラファー。広告印刷とWEBプランニングに従事して早20年。日系企業の韓国ビジネスに詳しい。韓国経済や社会文化情報の発信を行い、外国人生活モニターとしてソウル市に改善提案を行っている。
週末には日韓米豪いろんな国の人たちと趣味の音楽を愉しんだり、カメラ片手にソウルや近隣をここかしこ徘徊したりしています。

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