価格と品質
- 2014/6/19
- 韓国ビジネス
韓国はというと、品質が良いモノは高く、安いモノは品質が良くないのが普通で、安くて良いモノは、滅多にありません。
せいぜい、在庫処分品かロットが多いまとめ買いくらいです。
この良いモノは高く、安いモノは品質が良くないのは、各種製品はもちろん、役務や特注品も同様です。
たとえば、建築。
つい先月にも、建築中の建物が傾斜したというニュースがありましたが、見積額を比較して安い業者に発注した結果、追加工事の費用が発生したり、あるいは、完成・引渡しから短期間で改修が必要となることがあります。
傾斜や崩壊は滅多にありませんが、飲食店など、開店から比較的短期間で、大幅な改装工事を行っている事例をいくつか見てきました。
この低価格=低品質、高品質=高品質は、PLUXの業務である看板製作や印刷などでは茶飯事です。
ある日系企業は、会社の顔となる看板を格安で発注しました。
格安業者は、発注元の会社の指定のロゴカラーや指定フォントを使わずに製作し、弊社が再製作を請け負いました。
指定カラーは弊社の得意分野です。
指定の英語社名は一般フォントではなかったため、米国のサイトから購入しました。
また、印刷物でもコストを下げる手法がいくつかあります。
日本の印刷会社では、品質低下を招くことから使ってはいけない手法として、研修などで指導を受けることがあります。
韓国の印刷現場を回ると、それらを行っている場面をよく目にします。
多くの看板業者や印刷業者などが、品質を二の次にして、価格競争を行い、その結果、低価格・低品質となっている事例が少なくありません。
あらゆる分野において、日本では低価格でも最低限のレベルをクリアしているのが普通です。
一方、韓国では、低価格=低品質、高品質=高価格が普通です。
消費者はわかっています。
日本と同じ感覚で、最低限の品質をクリアしているだろうと期待し、見積額のみを比較して発注。結果、出来上がりを見て韓国は品質が悪いと妥協する例がよくあります。
韓国には品質にこだわっている事業者や技術者やがたくさんいます。
日本の平均レベルを上回る技術者も少なくありません。
サプライヤーとなる取引先には、価格競争の前に、品質で競わせること。一定の品質をクリアできる事業者のなかから見積額を比較して発注する。
韓国では高品質・高価格は当たり前。誰もがそう認識しています。
看板やカタログなど、製品やサービスとは直接関係ない部分でも低品質は発注者の製品やサービスの質に対する不信ともなりかねません。
品質に妥協して価格を重視していないか、いま一度、見直してみましょう。
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買物袋(エコバッグ)の注文が続いています。
韓国のマート等で買物をすると袋は有料で、最近は紙袋が多くなっており、重いものや冷蔵品など濡れているものに対応していない袋もあります。
折りたたみ式の買物袋が人気となっています。